内容説明
開国以来、日本の歩んできた100年、そこに生きた人々、当時の雰囲気、世相風俗を浮き彫りにした、臨場感あふれる迫真のドキュメント。公式記録や史料、体験談、新聞、雑誌、回想録、流行歌にいたるまで多方面から取材し、時代の種々相を写し出した記録現代史全10巻。復刊を待望された名著の文庫化。第4巻は、内外に輝いた栄光の明治時代末期。20世紀を迎えた若き日本は、北方の大国ロシアと戦い、苦闘を重ねた末に勝利し、多くの英雄と伝説を生んだ。しかし、勝利はやがて悲哀にいろどられ、侵略の歴史へと塗り変えられてゆく。大逆事件の衝撃のなか、明治天皇は崩御し、時代は大正へと移る。
目次
二十世紀の門
第1部 日露の戦い(アジアにせまる影;曠野に戦う;日本海海戦)
第2部 明治国家の秋(勝利の遺産;生存の競争;国家の壁)
第3部 明治の終焉(日本の憂鬱;大逆の徒;大帝崩御)
著者等紹介
橋川文三[ハシカワブンゾウ]
1922‐1983年。長崎県(現対馬市)生まれ。東京帝国大学法学部卒業。明治大学政経学部教授として近代日本政治思想史を教える。日本浪曼派、超国家主義、農本主義などの思想を研究し執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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