内容説明
2003年、ハイデルベルク大学におけるハンス=ゲオルク・ガダマー記念講演。1981年、デリダと現代哲学の泰斗ガダマーの最初の出会いは、表面上不首尾に終ったように見えたが、実は本当の対話、もはや途切れることのない対話がそのとき始まったことを示す。また、もう一人の友であるパウル・ツェランの『息の転回』所収の詩「雄羊」の読解を通じて、詩こそが「真の対話」であり、他者との「出会いの秘密」であることを明らかにする。詩と哲学の本来の場における、デリダのエクリチュールの真骨頂。デリダ生前最後の重要著作。文庫オリジナル。
著者等紹介
デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930‐2004年。アルジェリア生まれ。エコール・ノルマル卒業。西洋形而上学のロゴス中心主義の脱構築を企てた哲学者
林好雄[ハヤシヨシオ]
1952年生まれ。東京大学仏文科卒業。駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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