内容説明
フロイトの精神分析を発展させ、構造主義、ポスト構造主義をはじめ現代思想に絶大な影響を与えた精神分析家ジャック・ラカン。医学を修め、哲学に通じ、フロイトに傾倒して後みずから精神分析を受け、フロイト大義派を立ち上げる。ハンサムでダンディーなカリスマ、無神論者で数多くの女性の恋人。だが、その思想はきわめて難解といわれる。本書では、ラカン思想の成立と展開をビジュアルに解説。もちろん、「抑圧」「対象a」「父‐の‐名」「ファルス」「他者」などの概念も紹介。ブックガイド・年譜も加え、ラカン思想の全貌がこれ一冊でわかりやすく。
目次
精神分析とは何か?
ラカンとは何者だったか?
言語活動は精神分析とどのように関係しているか?
語りえぬものとしての現実界について―ラカンの理論
享楽と現実界、症状、幻想、欲望の関係
対象と主体
4つの語らいについてのラカン理論―話し方と在り方の4通り
精神の病理について、フロイト―ラカンの概念あるいは健康や正常とは何であるのか/ないのか
精神病
女であるとはどういうことか?
時間とトポロジー
精神分析を受けたらどんな善いことがあるの?
レビュー
著者等紹介
ヒル,フィリップ[ヒル,フィリップ][Hill,Philip]
ロンドンで開業の精神分析家。フロイト派分析研究センターに属し、この組織の会員かつ講師として活動
新宮一成[シングウカズシゲ]
1950年、大阪市生まれ。京都大学医学部卒業。精神医学専攻。京都大学大学院人間・環境学研究科教授
村田智子[ムラタサトコ]
1979年、京都生まれ。京都大学文学部国語国文学専修卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科共生人間学専攻博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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袖崎いたる
yukihirocks
じめる
ダナヲ
たりらりらん