出版社内容情報
太古は植物、貴族は絹、脱脂綿、タンポン、ビクトリヤ……生理用品の史料を研究し、歴史をひもとく。さらに日本の生理用品史に大きな革命をもたらしたアンネナプキンの誕生、そして現在に至るまでを描く。
内容説明
日本女性の生活を大きく変えた画期的な商品「アンネナプキン」。その誕生は、ほんの50年ほど前のことである。女性の社会進出を支えた商品開発の裏には、一人の女性経営者の一筋縄ではいかないドラマがあった―。植物、絹、脱脂綿、ビクトリヤなど、不便で不快だった古い経血処理の方法から、欧米ほどタンポンの使用が普及しなかった理由まで。一大ビジネスへと発展した、女性史にとどまらない日本社会の変遷を明らかにする。
目次
第1章 ナプキンがなかった時代の経血処置―植物から脱脂綿まで(太古は植物、貴族は絹;『婦人衛生雑誌』はなぜ月経を重視したのか ほか)
第2章 生理用品の進化を阻んだ月経不浄視―「血の穢れ」の歴史(世界各地に見られた月経タブー;宗教と月経タブー ほか)
第3章 生理用品が変えた月経観―アンネナプキンの登場(黒いゴム引きパンツと脱脂綿;アメリカからきた生理用品―コーテックス ほか)
第4章 今日の生理用品―ナプキンをめぐる“イデオロギー”(使い捨てナプキンの付加価値;メーカーの開発競争 ほか)
著者等紹介
田中ひかる[タナカヒカル]
1970年東京都生まれ。歴史社会学者。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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