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ちくま学芸文庫
偶然の本質―パラサイコロジーを訪ねて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480090058
  • NDC分類 147
  • Cコード C0140

内容説明

科学的方法論ははたして無謬の塔なのか。近代科学は批判を許さぬ強固な基盤の上にあると信じられ、科学的手法で検証不能なものはすべて欺瞞であり詐術であると見なされてきた。本書ではESP(超感覚的知覚)・PK(念動)等の通常科学的常識から否定される現象をとりあげ、量子力学創出以降さまざまな形で提案されてきた理論上の工夫が、ともすれば正統科学の方法論と意識に対する挑戦になっていることを、それと重ね合わせることによって、現代科学に逆照射の光をあて、「科学的思考」を立体的に浮かび上がらせる。

目次

第1章 ESPのABC
第2章 物理学の奇妙な姿
第3章 連続性と同期性
第4章 楯の両面
第5章 盲者の国

著者等紹介

ケストラー,アーサー[ケストラー,アーサー][Koestler,Arthur]
1905‐83年。ブダペストに生まれ、第一次大戦中移住先のウィーン大学で自然科学を学ぶ。ベルリンで科学編集の仕事に携わったのち、新聞報道員としてスペイン市民戦争に従軍、フランコ軍により、逮捕・投獄される。40年以降は亡命先のイギリスに居を定め、体験にもとづく著作のほか科学史・科学論の領域に幅広い活動を展開したが、83年自ら命を絶った

村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年東京生まれ。国際基督教大学大学院教授。東京大学名誉教授。専攻は科学史、科学哲学、科学技術社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒダン

4
超感覚知覚(ESP)という因果関係から離れた事象がこの本のテーマ。キーコンセプトは『二つの面を持った全体子』。第2章の量子力学の哲学的な部分(しかも本論とは全然関係なかった(>o<))が重すぎて、大事な部分をうまく掴めなかった。騙されない(=洗脳されない?)ようにと警戒しすぎていたのも原因かもしれないが…。つまり、ものすごく胡散臭いけど、警戒するには十分な真実味を感じたという漠然とした印象が残っているのみで内容はさっぱり理解できなかったってことなのかな。2013/06/15

arekcey

2
アラン・ムーア先生の「Vフォー・ヴェンデッタ」に引用されていたので読んだ。「V~」ではちょっと怪しげな本のように使われていたが、話半分だったとしても意外とムーア先生の魔術趣味に影響を与えたのではないだろうか?まるで、「ウォッチメン」の作品内の架空書物の中に、Dr.マンハッタンの理解のための資料として混じっていてもおかしくないような本だった…。 また、本書で印象的だったのは、ジェイムズ・ジョイス の有名な小説を「フィネガンの徹夜祭」と訳す独特な邦訳センスだった。2020/09/10

Go Extreme

1
ESP 超感覚的知覚 テレパシー 透視 予知 科学的証拠 統計的実験 心霊主義 心霊現象 霊媒師 超心理学 ルイザ・ライン博士 ゼナー・カード 再現性 偶然 懐疑論 社会的受容 物理学 相対性理論 量子力学 非因果的現象 超自然的概念 J.B. ライン博士 念動力 アイゼンク教授 批判者 統計的証拠 偶然の期待値 大数の法則 現代科学 下降効果 実験の信頼性 新たなアプローチ 統合的視点 ユング パウリ 確率論 偶然の一致 ポアソン方程式 騎兵隊 死者数 テレパシー 生理的反応 心理学 意識的努力2025/02/12

tomike

1
超感覚知覚、量子論、現代物理学、超心理学、共時性、そして「全体子」… 実に面白い主題ばかりでページを繰る手が止まらない。実証的に、あるいは理論的に、多角的視点から、超感覚知覚や心霊研究の重要性を説いていく。とにかく目から鱗の出る本。 共時性、連繁、創発、そうしたものに更に興味を持った。2013/06/19

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