ちくま学芸文庫
日夏耿之介文集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 443p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480088352
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

『転身の頌』や『黒衣聖母』のゴシック・ローマン詩人、『明治大正詩史』や『鴎外文学』の批評家、『大鴉』や『院曲撤羅米』、『唐山感情集』の訳詩家、『美の司祭』や『英吉利浪漫象徴詩風』の英文学者。日夏耿之介の該博な知識は、古今東西さまざまな分野に及ぶ。その個性は他に類がなく、その作品は日本近代文学史上に屹立している。生来病弱であった耿之介にとって、多くの作品は、無数の書物からの知性と、無限の想像力により生みだされた。本書は、「出身地・幼少年期」「身辺文具」「詩・俳趣味」「作家趣味」「書籍趣味」「対話」のジャンルから構成する滋味掬べき珠玉の随筆集成。

目次

1 出身地・幼少年期
2 身辺文具
3 詩・俳趣味
4 作家趣味
5 書籍趣味
6 対話

著者等紹介

日夏耿之介[ヒナツコウノスケ]
1890‐1971年。早稲田大学英文学博士。学匠詩人として、『転身の頌』『黒衣聖母』など、詩集や研究書、評論や随筆を発表し、荘重幽玄な美意識を確立

井村君江[イムラキミエ]
1932年生まれ。東京大学大学院比較文学博士課程修了。イギリス・アイルランド・フォークロア学会終身会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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袖崎いたる

5
形而上学ゴシック趣味な文人・日夏耿之介の書いたあれこれ。交友関係も広いし、しかも舌鋒鋭い語りが楽しい。小谷野敦みたいなところがあるかも? 印象に残ったのは夏目漱石より森鴎外のほうが重要で、鷗外は日本の近代文学の創始者なのだ〜とか、芥川龍之介は俺と比肩するほどの文人だ〜とか、萩原朔太郎は感覚人間で他人の作品の分析なんてできやしない〜とか、そういう話が読める。詩を書いてる人は言葉の使い方について日夏のスタイルに学ぶところ大だと思う。詩は神経の奏でる音楽なんだ〜ってくだりはグッときた。2020/01/22

numa

1
出身地長野県飯田市に所縁があり、手に取った。くすくすしてしまう文章もあり(本人はすこぶる真面目に書いていそうだが)、よかった2023/06/23

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