内容説明
日本文化史上、また仏教思想史上屈指の名著『正法眼蔵』。古来、難解をもって聞こえてきたが、そこでは一体何が語られているのか。その真髄はテクストにある。テクストとは、ただひたすら読み解かれるべきものとして現前する。読むということは、既得の知識を本文に当てはめたり、本文から新たな知識を獲得することではない。逆にあらゆる知識の束縛を打ち破り、そこから抜け出していく行為なのだ。常に世界へ、未来へと開かれている『正法眼蔵』の「七十五巻本」と「十二巻本」の全文を各段落ごとに掲げ、それぞれを精緻に読み解く。第10巻は、「十二巻本正法眼蔵」の第十・四禅比丘より第十二・八大人覚までと、辧道話、生死などを収録。全10巻。
目次
新草第十―四禅比丘
新草第十一―一百八法明門
新草第十二―八大人覚
別本―三時業
拾遺―辧道話
拾遺―菩提薩〓(た)四摂法
拾遺―法華転法華
拾遺―生死
拾遺―唯仏与仏
別本―辧道話
重雲堂式
示庫院文
著者等紹介
森本和夫[モリモトカズオ]
1927年奈良県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学名誉教授。メルロ=ポンティ、ロラン・バルトなど、フランス現代思想の日本への最初の紹介者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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