ちくま学芸文庫<br> 空間の詩学

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空間の詩学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480087249
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

内容説明

家、宇宙、貝殻、ミニアチュール―人間をとりまくさまざまな空間は、どのような詩的イメージを喚起させるのか?物質的想像力の概念を導入して詩論の新しい地平を切りひらいてきたバシュラールは、この「科学的客観的態度」に疑義を呈するところから、本書を始める。人間の夢想を物質的相からとらえる態度は、「イメージの直接的な力に服従することを拒否することではないか」と。本書では、詩的イメージの根源の価値を明らかにするために、詩的イメージとイメージを創造する意識の行為を結合する、新たなる想像力の現象学を提唱する。バシュラール詩学の頂点をなす最晩年の書。

目次

第1章 家・地下室から屋根裏部屋まで・小屋の意味
第2章 家と宇宙
第3章 抽出・箱・および戸棚
第4章 巣
第5章 貝殻
第6章 片隅
第7章 ミニアチュール
第8章 内密の無限性
第9章 外部と内部の弁証法
第10章 円の現象学

著者等紹介

バシュラール,ガストン[バシュラール,ガストン][Bachelard,Gaston]
1884‐1962年。フランスの哲学者。1940年よりソルボンヌ大学教授(科学史・科学哲学)。業績は『科学的精神の形成』など科学認識論関係のものと、詩的想像力に関するものとの二分野にわたる。後者の分野では、『水と夢』などによって地水火風の四元素にかかわる物質的想像力を究明したが、最晩年には『空間の詩学』によって、詩的イメージの直接的把握をめざす現象学的方法を提唱し、文学批評の新しい道を示した

岩村行雄[イワムラユキオ]
1931年生まれ。東京大学名誉教授。専攻分野はドイツ近現代文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

81
バシュラールには、形そのままに残したい守りたい至福の時空間=真理があるように感じられる。その至福の次元を実現させるものは詩に他ならないと彼は考えている。彼の詩とは、単なるイメージではなく、物質としての詩的イメージの世界なのだ。バシュラールの言葉を借りれば、詩的想像力、さらには物質的想像力によって実現される現実の時空なのである。    2006/06/07

やいっち

79
三度目なのだが、今回は通読するのがこれが最後だろうと、二週間を費やした。 「物質的想像力の概念を導入して詩論の新しい地平を切りひらいてきたバシュラール」の世界をゆっくりじっくり味わった。235個に渡る原注訳注も余さず。訳者によるあとがき等も目を通した。2022/11/24

やいっち

49
読了した。これで四回目か。何度読んでも吾輩の読解は深まらない。というか、詩的センスにも欠ける吾輩は詩学の表層を流れすべるだけ。ここには、初めて読んだ時の感想とも言えない夢想風な呟きを転記しておく(「バシュラール…物質的想像力の魔」より): 2025/09/20

kthyk

20
科学哲学者であった著者は晩年、客観性を追及し、純粋な認識を得ることより、主観による充実した豊饒な想像的イメージの世界に関心を移す。そして、詩的想像力の現象学である「空間の詩学」「夢想の詩学」を生み出した。想像力によって捉えられたイメージは実在するのだ。イメージへの共鳴ではなくその反響が全自我に没入する。そして一つ世界が夢想の中に形成され、その像は個々の我々の世界となる。多くの詩人たちが描いてきた「ことばの世界」、その詩的イメージを著者は地形分析と呼ぶが、その地形の体験こそが、個々人が果たすべき役割となる。2023/04/14

A.T

17
人が何から何を想像して言葉や映像に置き換えてきたのか、を過去の事例を引きながら解説してくれる。フランス人として著者の立場から、多くはフランス文学や絵画、芸術作品にヒモつく。最後の方に語られる言葉に全てが収斂してゆくようだ「…教養の誘惑から逃れさせ…自己を「非哲学化」しないでどうして新しいイメージ、つねに存在の若さの現象であるイメージから存在を受ける、あの身震いを体験することを希望できようか…われわれはいかに、またなぜ空想するのか…いかに空想するかを語れる時には、もうわれわれは空想しない。」2025/09/27

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