ちくま学芸文庫
レヴィナス―存在の革命へ向けて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 593p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480085573
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

内容説明

「ユダヤ的ヒューマニズムの底にあるのは『人間』という概念ではない。それは他者である」と語り、「他者のヒューマニズム」を思索し続けた思想家エマニュエル・レヴィナス。リトアニアにユダヤ人として生まれ、ストラスブールで西欧に出会い、現象学に触れた青年時代から始まったその思想の痕跡をたどり、フッサール、ハイデガー等の哲学の受容、ブランショ、メルロ=ポンティ、デリダ、リクール等との関係を通し、レヴィナスの思想の生成の過程をたどる。深いユダヤ体験から、存在論と倫理学のはざまで、暴力、国家、民族、存在について見すえ続けた思想家は何を語ろうとしたか。レヴィナスの全体像を初めて解き明かした記念碑的作品。

目次

第1章 彷徨する端緒(亀裂の自伝;革命の世紀の証人 ほか)
第2章 ディアスポラの困難(差異の遭遇;復興の陥穽 ほか)
第3章 顔―旅する法廷(時効なきシニフィアン;“ある”に憑かれて ほか)
第4章 焼尽のユートピア(書物のトポロジー;分配のアポリア ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瀬希瑞 世季子

4
〈私〉が口にしているパンを他者に贈与しなければいけないとき、レヴィナスはなぜそれを「私のパン」とみなすことができたのか?パンを手に入れるために、少なくとも何かを誰かと交換しているはずだ。それだけに限らない、〈私〉の存在それ自体が分割=共有の所産であるというのに、われわれはいまだ、何がどのように誰と誰のあいだで分割=共有されているのかを完全には知らない。どのように分割=共有されるべきかも、誰が分配するべきかも……。2024/05/01

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