内容説明
1945(昭和20)年12月、米軍厚木基地に降りたってから二年間、焦土と化した首都を中心に、貧困にあえぐ地方の村落までを歩いて、占領下日本の実態を冷徹にみつめ、鋭く分析した稀有な記録。B級戦犯裁判、天皇の人間宣言、新憲法発布、食糧メーデー、そしてGHQ内部の対立…。混乱と荒廃から新生の道を歩もうとする戦後日本の姿をなまなましく描いたベストセラー。
目次
第1章 期待の時期
第2章 実施の時期
第3章 決済の時期
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
24
読んだのは筑摩叢書版。敗戦直後の雰囲気がよくわかる。もちろんアメリカ人の書いたものであることは考慮する必要があるけど。/当然のことながら戦争に負けようがマッカーサーが来ようが人々のメンタリティはすぐには変わらない。それが戦前と戦後の最大の連続性なのだ。2023/11/16
funuu
14
著者の目からみると、天皇制を温存した日本は戦前と戦後は連続しており「本物の民主主義国家」はできそれもうもない、と映った。日本人には好意的。隣の朝鮮半島は混乱の極み。マッカーサーは共産中国、ソ連を軍事的にうち負かしたかったようだ。関東軍のような動きをはじめたので、講和条約調印直前に解任された。憲法はマッカーサーの民生局が作っている。ソ連の原爆開発成功もアメリカ政策転換に繋がった。北朝鮮の「水爆」開発成功も現代世界の「特異点」ですね。2017/09/16
月曜は嫌い
2
著者は占領下の日本に滞在したジャーナリスト。原著は昭和26年に翻訳されている。一読して驚くのは、財閥解体や農地解放、公職追放などの改革の実効性に強い懐疑の目を向けていることだ。かくして「戦前」は温存され、遠からず軍国主義が復活し、再びアジアの癌になると予言している。解説にある通り著者が「桃色」の人で、もともと米国内向けに出版されたことを考えると、占領政策が反共のためにゆがめられていることを告発する狙いがあるだろう。ただ、資料的には大変面白い。憲法の成り立ち、CHQ内部の対立など、当時の雰囲気を感じられる。2015/01/13
フンフン
1
ある偏見を持って見れば、どんな事態もこじつけで記述できるという例証として読める。政治家の回想録と同時代の新聞記事とがかけ離れていることはしばしばあることだが、日本について無理解な外人記者が、日本の復興に必要な人材も、戦時中に戦争に協力していたという一事をもってことごとく公的活動から追放するべきだという一念で書きつづった日記。2013/10/06
TACK
0
戦後日本を取材したアメリカ人記者による日記であるがマッカーサーひいてはアメリカ政府の占領政策による日本の状態が公平な見地から描かれている。アメリカ日本占領政策の大義名分は民主主義であったはずであるがそれが詭弁だと分かるのは政策履行を順調にするために各組合を封じ込めたこととではないだろうか。さらに政策やイデオロギーに関係なく国を動かしているのは当時の日本でいえば財閥などの資本家でありその事実は現代のアメリカであっても同じであろうと思う。2020/05/18




