内容説明
1960年代、華やかに照明を浴びたフランス思想とは何なのか。そして、それは世界の変容を考察していくうえで、どう有効なのか。フーコー、ブルデュー、アルチュセール等を軸に、構造主義=マルクス主義を超克する現代思想の本質的方法を、社会科学と哲学が響きあう地点に切り拓く。
目次
第1部 哲学と社会科学(哲学の転回点―「レヴィ=ストロース対サルトル」を超えるプラチック哲学;ブルデューの「社会学と哲学」―客観化の論理を客観化することの意味;アルチュセールとフーコー―「マルクス」評価の違い;理論的な方法の転移―再びアルチュセールとフーコー)
第2部 国家・権力・歴史(アルチュセールの国家論―「イデオロギー=プラチック」の理論;フーコーのディスクール 権力論;シャルチエのプラチック歴史学―唯物史観・心性史・社会史の超克)