内容説明
呉王朝の衰退は、晩年の孫権が後継者選定を誤ったときから始まっていた。幼主孫亮のもとでは宗室の孫峻たちが専横を極め、つづく孫休は学問に耽って政治を無能な寵臣にゆだね、最後の孫晧に至っては、滅亡を予感してか狂行を繰り返し、人心を失い尽していた。本終冊には「呉書」第十六~第二十を収め、詳細な年表・人名索引ほかを付す。
目次
潘濬陸凱伝第十六
是儀胡綜伝第十七
呉範劉惇趙達伝第十八
諸葛滕二孫濮陽伝第十九
王楼賀韋華伝第二十
『三国志注』を上る表
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
46
遂に最終巻です。呉の衰退が描かれますが、殆どが資料的読み物になっていました。壮大な物語の世界を整理することができるのではないでしょうか。2023/01/03
たぬ
24
☆4 ラストは呉の残りと年表・人名索引など。漫画『千年狐』で知った孫休の鵞鳥エピソードはここの84頁に収録。完全に個人的メモですが。それにしてもすさまじい量の登場人物! 正史三国志はこの人名索引を基本に「あれってどこの誰だっけ?」「あいつは何をした人だっけ?」な時に該当箇所を引くのがいいかもね。2022/08/25
ton
5
呉書三冊目。引き続き盛り沢山と思っていたら、約半分は解説と年表その他資料だったぜ!「奢れる者も久しからず」な自滅パターンと暴君による不遇の死パターンに大きく分けられるが孫皓時代のエグさが際立っていた…なんなんだこいつは…まるで一族が生んだ悪の総決算品みたいだな。尚、解説以降の年表及び資料は蜀書魏書読了後に読むことにする。……………全巻読了後の追記。最後に時系列で辿れる年表の存在は有り難い。2016/07/15
k
2
やっと読み終わった。2021/04/30
Kanbukyoukou
1
所持していた本がぼろぼろになってしまったので、買い直した上で再読了。2018/09/14