内容説明
呉の兵は強かった。それは彼らが、戦さで一旗挙げようとする、フロンティアの若いあぶれ者だったからである。呉は名将にも恵まれていた。周瑜と魯粛は赤壁で魏軍を破り、呂蒙は関羽を生捕りにし、陸遜は劉備の報復軍を退け、陸抗は怒濤のような西晋軍を食い止めた。呉はフロンティアの常として山越という異民族に悩まされたが、呂岱や周魴はその内患をよく処理した。「呉書」第八~第十五を収める。
目次
張厳程〓薛伝第8
周瑜魯粛呂蒙伝第9
程黄韓蒋周陳董甘〓徐潘丁伝第10
朱治朱然呂範朱桓伝第11
虞陸張駱陸吾朱伝第12
陸遜伝第13
呉主五子伝第14
賀全呂周鍾離伝第15
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
三国志とか漫画とかの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
42
戦で一旗あげようとする精神力が呉なのだなと思わずにはいられませんでした。それだけ名将が集まっているのですね。2023/01/03
たぬ
21
☆4 若い頃の孫権は臣下に優しい(というか甘い)な。しかし晩年は根暗化して単独で伝が立っている陸遜みたいな実力者すら悲しい最期を遂げてる。両親を同じにする実子同士の殺し合いもひどい。かつては周瑜・魯粛・呂蒙みたいな有能な者が多くいて(この3人は人柄も良くて本当ナイスガイ)イケイケドンドンだと思ったんだけどねえ。2022/08/23
roughfractus02
8
呉書中盤にあたる本巻は「張顧諸葛歩伝」(巻52)から「賀全呂周鍾離伝」(巻60)までの8巻(呉書15巻目)を収める。前巻が妃の列伝「妃嬪伝」を含む王宮中心の年代記なら、本巻は赤壁で名を上げた周瑜を筆頭に政治家、参謀、武将や彼らを支える臣下らの列伝が続く。正負の性格を併せ持つ孫権を支え、他国に恐れられた呉軍の強烈な個性を持つ精鋭が並ぶ本巻だが、軍に焦点を当てると、宮廷での孫権の息子らの悲運の背景に、他国との戦いと同様、異民族山越の討伐や内乱が多発する現実が浮かび上がる。内患に処した呂岱、周魴、賀斉が際立つ。2025/12/25
Kanbukyoukou
2
所持していた本がぼろぼろになってしまったので、買い直した上で再読了。2018/07/13
Kanbukyoukou
2
名君であり、同時に賢君でもあり、一方で暗君でもあり、更には暴君でもあった、呉の孫権。曹操の複雑怪奇さとも、劉備の得体の知れ無さとも違った、振れ幅の極めて大きいリーダーシップぶり。きらびやかな呉の群臣たちも、その実は孫権に振り回された感がある。2016/04/20




