内容説明
大きな期待をもって世に送りだした『ツァラトゥストラ』の不評に心を痛めるニーチェ。『善悪の彼岸』は誤解と歪曲から自己の思想を救う意図をこめて、その一種の注釈書として著わされた。本書では、19世紀ヨーロッパの道徳と宗教の価値が厳しく問われ、いわゆる〈客観性〉〈歴史的感覚〉〈科学性〉〈同情〉という近代的信仰の対象物が鋭い批判のメスで解剖されている。ニーチェの哲学の円熟期を代表する重要な著作の一つである『善悪の彼岸』、その終楽章ともいうべき『道徳の系譜』の二作品を収録する。
目次
善悪の彼岸(哲学者の先入見について;自由なる精神;宗教的なるもの;箴言と間奏曲;道徳の博物学について;われわれ学者たち;われわれの徳;民族と祖国;高貴とは何か;高峰より)
道徳の系譜(「善と悪」、「よい〈優良〉とわるい〈劣悪〉」;〈負い目〉、〈良心の疚しさ〉、およびその類いのことども;禁欲主義的理想は何を意味するか?)
1 ~ 1件/全1件
- 評価
文学部生におすすめ本棚
-
- 和書
- 無情 平凡社ライブラリー



