内容説明
江戸の残照を映す下町と新興の山の手―。明治維新から大震災にいたるまでの東京は、新と旧、洋風と伝統の風俗文化が渾然と融けあう不思議な魅力を醸しだしたひときわ鮮やかな光芒を放つ都市であった。江戸の町からモダン都市へと変貌していく東京の原風景をアメリカ日本文学研究の泰斗が深い愛着をこめて描いた香気あふれる傑作。
目次
1 終末、そして発端
2 文明開化
3 二重生活
4 デカダンスの退廃
5 下町 山の手
6 大正ルック
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
iwasabi47
3
読みやすいほどではないが、分かり易い文。川端をノーベルに押し上げた著者かシェイクスピア翻訳者のせいか。やはりどちらかというと美化気味かな。2023/05/17
katashin86
0
江戸の残照と文明開化が混じりあった下町が、関東大震災で燃え尽き滅ぶまでの60年を、荷風の書き物を引きつつ描いていく。滅び去った町の名残を求めてかつての下町を散歩すると、「江戸の香りを纏う」とか謳うタワーマンションが相次いで建っている。2017/02/08
love_child_kyoto
0
読みにくいが、面白い。2010/10/18
King Alfonso
0
何がすごいって、この著者がすごい。日本人の生活習慣やしきたりの機微に、日本人以上に精通している。2008/12/07
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- お姉さんは女子小学生に興味があります。…
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