ちくま学芸文庫<br> 東京の空間人類学

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ちくま学芸文庫
東京の空間人類学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480080257
  • NDC分類 291.36
  • Cコード C0152

出版社内容情報

東京、このふしぎな都市空間を深層から探り、明快に解読した定番本。基層の地形、江戸の記憶、近代の都市造形が、ここに甦る。図版多数。
【解説: 川本三郎 】

内容説明

東京、このふしぎな都市空間を深層から探り、明快に解読した、都市学の定番本。著者と紙上の探訪をするうちに、基層の地形が甦り、水都のコスモロジー、江戸の記憶が呼びおこされ、都市造形の有機的な体系が見事に浮かびあがる。日本の都市を読む文法書としても必読。サントリー学芸賞受賞。

目次

1 「山の手」の表層と深層
2 「水の都」のコスモロジー
3 近代都市のレトリック
4 モダニズムの都市造形

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

64
東京というと常に変化し古いものを打ち捨てているというイメージがあるが、一皮剥けばその下には古層が埋もれているという事を再確認させてくれる一冊。江戸から東京へ変わっても地形までも変わるわけではなく、東京自体がその地形に沿って成立しているという事を教えられ、最近だと常識の域までなっている水都としての東京の再発見。それに橋や建物に見える1920年代のモダニズムの紹介と東京の地霊を余すところなく紹介している。惜しらむは80年代の著作という事で紹介されている物件が古い事。今は残ってないがそれもまた東京の変化かなあ。2020/08/22

石油監査人

34
著者は、イタリア建築・都市史が専門の建築史家。この本は、著者が1980年代に行った、東京を対象とするフィールドワークの成果をまとめたもので、都市や東京について考える人にとっての必読書と言われています。知的で濃密な内容に読み始めは戸惑いもありましたが、古地図を手にした著者が東京の下町や山の手を散策し、その基層にある江戸時代からの歴史や地形とのつながりを探る様は、謎解きのように好奇心を刺激し、後半は一気に読み進みました。東京は世界に類を見ない歴史を持つ、個性的で魅力的な都市であることを教えてくれた一冊でした。2025/03/02

ネムル

19
オスマンによるパリ改造の合理主義的な町並みに比べると、震災・戦災・都市開発を経て作られた東京にはなんの一貫性も都市の記憶も持たないように見える。そこで著者は坂、崖、川といったトポスから東京の古層を掘り起こす。遠景をのぞく町が維新後ランドマークが建てられることで、近景の町に変貌していくという指摘に膝をうつ。部分部分で半ば人口に膾炙した感もあるが、これが元ネタなのだろうか。しかしまあ、川本三郎の解説に新しい町に古さを見つける逆説的な面白さとあるが、なるほど、そういう時代だったんだね。2020/05/25

Major

17
東京の街づくりとその空間的構造の基礎が江戸時代にあり、それが現代の平成の世まで綿々と残っていることを認識することができた。昨今江戸ブームで、江戸の古地図と現東京の地図を重ね合わせて、歴史的な浪漫に思いを馳せながら散策するシニアが増えてきているらしいが、この本を読むと「自分もやってみたい」という思いに駆られる。江戸の町並みの合理性と遠く富士山を頂く風景までシンボルツリー的な空間的装飾として江戸の町の景観を意図的に形作っていたという著者の卓見に感服した。2017/09/02

まこ

12
東京の街は江戸時代に作られた都市構造が完璧すぎる。適切な場所に大名屋敷や長屋を置き、水辺に祭りを行う広場を作った。明治に入り水を中心から陸を中心とした都市に変わってもそこを変えずに洋風の建物を作り西欧とは違う独自の都市に発展した。一度は捨てようとした江戸期の自然を活かすことをまた再度取り入れているのが歴史のいいところを見直している。2021/01/12

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