ちくま新書<br> 石原莞爾―信仰に導かれた戦略家

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石原莞爾―信仰に導かれた戦略家

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077615
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

ユートピアのための戦争は正しいのか



昭和陸軍の「異端児」として名高い石原莞爾。「最終戦争」を唱え、満州事変を計画し、実践した。だが満州国設立後、日中戦争の拡大に反対し、一線を退く。そうした経歴から、石原の戦争責任については様々な評価がこれまで与えられてきた。戦争のみならず永久平和と世界統一のユートピアも論じた彼の多様な主張の背景には、独自の日蓮仏教信仰運動がある。その宗教性を理解しなければ、日本陸軍を大きく動かした思想を見落とすことになる。日本の近代思想に潜む宗教性を研究してきた著者による石原莞爾理解を刷新する一冊。


【目次】

第一章 日蓮主義との出会い――信仰者の夢

1 一青年将校の世界観形成

2 日本社会の問題とどう向き合うか

3 将校たちの日蓮信仰

4 石原にとっての日蓮主義



第二章 世界最終戦争論の構想――軍事思想家の誕生

1 漢口での生活

2 はじめての洋行

3 戦争の論理

4 宗教としての戦争



第三章 世界統一――弥勒の世界をめざして

1 世界統一と永久平和

2 イデオロギーの怪物

3 進化する人類

4 分断を超えるユートピア



第四章 東亜連盟への期待――宗教的指導者の改革戦略

1 昭和維新

2 追いやられる夢

3 理想の支持者たち

4 朝鮮人の居場所



第五章 女性解放者の実践――日蓮仏教の龍女成仏

1 女性解放という戦略

2 家庭という前線

3 婦人の昭和維新運動



終章 最後の夢――戦後の歩み 

1 敗戦と戦後

2 遺される思想

3 石原主義

内容説明

昭和陸軍の「異端児」として名高い石原莞爾。「最終戦争」を唱え、満州事変を計画し、実践した。だがその後、日中戦争の拡大に反対し、一線を退く。石原の戦争責任については様々な評価が与えられてきた。戦争のみならず永久平和と世界統一のユートピアも論じた彼の多様な主張の背景には、独自の日蓮仏教信仰運動がある。その宗教性を理解しなければ、日本陸軍を大きく動かした思想を見落とすことになる。日本の近代思想に潜む宗教性を研究してきた著者が、石原莞爾理解を刷新する。

目次

第一章 日蓮主義との出会い―信仰者の夢
第二章 世界最終戦争論の構想―軍事思想家の誕生
第三章 世界統一―弥勒の世界をめざして
第四章 東亜連盟への期待―宗教的指導者の改革戦略
第五章 女性解放者の実践―日蓮仏教の龍女成仏
終章 最後の夢―戦後の歩み

著者等紹介

ゴダール,クリントン[ゴダール,クリントン] [Godart,Clinton]
1976年オランダ生まれ。東北大学大学院国際文化研究科日本宗教・思想史研究講座教授。大阪外国語大学(現・大阪大学)大学院博士前期課程修了。米国シカゴ大学歴史学博士課程修了。専攻は日本近代思想史・宗教史・軍事思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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飲酒男性本を読む

1
石原莞爾の思想を、特異性からではなく同時代性から切り取り、センスの断章ではなく勉強家の樹形図であることを論じた著作。言うなれば彼はミーハーなのであるが、何年後、何十年後、日本と世界がどうなっているべきかと考えて行動したという点では、流されることのない不屈の精神の持ち主であった。章立てとして女性解放運動を独立させていたのは良かった。満州事変を元に彼を批判するのは容易いが、21世紀においても評価されうる功績を残した人間であることも併せて評価するに、平和活動家としての老年にも着目した本書はオススメである。2026/08/12

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