出版社内容情報
この世には「自分は正しい」が多すぎる!
人の心の癒したい/クマを駆除するのはかわいそうだ/この動画、拡散しないと/「われわれ」以外はすべて敵/被害者だろうと許さない/エビデンスなんてしったことか/もうこの手段しか残されていない
こうなってしまうのは、全部「こころ」のせいだ。
【目次】
第1章 「正しさ」が衝突するとき――クマの駆除は悪か
相次ぐクマ被害/クマ被害の背景/二つの「正義」の衝突/不幸を「自己責任」に変換する心理/基本的帰属の誤り/後からなら何とでも言える/なぜ人は単純な説明を求めるのか/「クマがかわいそう」という正義/不可視化される自己関与/「正義」が暴走するとき
第2章 制裁という快楽――いじめ動画の拡散とネットリンチ
相次いだいじめ動画の拡散/動画拡散は「正義」の行為か/いじめとは何か/傍観者効果/道徳的免罪と道徳的不活性化/匿名性が攻撃のハードルを下げる/集団極性化/告発と私刑は同じではない/制裁の快楽
第3章 分断か共生か――外国人を排斥する心理
増える外国人、強まる「違和感」/外国人犯罪増加という?/ゼノフォビアの心理構造/内集団バイアスと「われわれ」意識の肥大化/確証バイアス/島国的「同質性神話」という前提/スケープゴート化される外国人と政治/日本人ファースト/共生は可能か ―― エビデンスが示す事実/排外か共生か ―― 「正義」を問い直す
第4章 被害者バッシングはなぜ起こる――スターを育てるという「正義」
公然の秘密が前代未聞の世界的スキャンダルになるまで/BBCによるドキュメンタリー/性暴力とは何か/世界に広がる子どもへの性暴力/性暴力への対応/「才能を見出し、育てる」という「正義の仮面」/組織文化が「共犯」となるとき/被害者が受けたトラウマ/男性性被害者特有の問題/文化としてのジャニーズ/被害者バッシングという二次加害
第5章 世間にはびこる自称カウンセラー――「人の心を癒したい」という思い上がり
「人を助けたい」という動機の正しさと危うさ/心理支援という非対称な関係「誰でも名乗れる」制度が生む問題/海外のカウンセラー制度/善意が専門性の/錯覚に変わるとき/「自分も苦しかった」という経験の一般化/ケース・フォーミュレーション不在の危険性/倫理なき支援がもたらす二次的被害/診断ラベルが「支援」から「管理」に変わるとき/自己成就予言という呪い/自称カウンセラーが不用意に与える予言/専門家を名乗る「正義」が暴走したとき
第6章 パンデミックの恐怖心の果てに――「敵」は心の中にいる
コロナ禍という異常事態/緊急事態宣言が明けたとき/曖昧さ耐性とリスク認知/「コロナ警察」の出現/斉一性への圧力/コロナ警察の「正義」/コロナでの分断/都会の人お断り/分断と排斥/心と体のソーシャルディスタンス/ある保健所の話/「敵」はわれわれの外にあるのではなく、心のなかにいる/隠喩としての病/コロナと隠喩/人々の恐怖心/隠喩の生まれる理由
第7章 エビデンスと物語の相克――人は事実より信じたいものを信
内容説明
「私は正しいことをしている」「みんなのため思って」という思いからの行動がマイナスの働きをすることが度々ある。「正しい」と考えた瞬間から、無敵になり迷惑を顧みず自分の主張を押し通す。こうした傾向は人の心の働きに備わったものであり、簡単にはなくすことは難しい。制裁はなぜ快楽をうむのか、被害者を叩く動機とは?誰かを癒したいのはなぜ?心のクセの正体を明らかにする。
目次
第1章 「正しさ」が衝突するとき―クマの駆除は悪か
第2章 制裁という快楽―いじめ動画の拡散とネットリンチ
第3章 分断か共生か―外国人を排斥する心理
第4章 被害者バッシングはなぜ起こる―スターを育てるという「正義」
第5章 世間にはびこる自称カウンセラー―「人の心を癒したい」という思い上がり
第6章 パンデミックの恐怖心の果てに―「敵」は心の中にいる
第7章 エビデンスと物語の相克―人は事実より信じたいものを信じる
第8章 人はなぜ陰謀論にハマるのか―デマこそ広がりやすい
第9章 人生をかけた正義の暴走―安倍元首相暗殺の心理
著者等紹介
原田隆之[ハラダタカユキ]
1964年生まれ。一橋大学大学院博士後期課程中退、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了。法務省法務専門官、国連Associate Expert等を歴任。現在、筑波大学教授。保健学博士(東京大学大学院医学系研究科)。主たる研究領域は、犯罪心理学、認知行動療法とエビデンスに基づいた心理臨床である。テーマとしては、犯罪・非行、依存症、性犯罪等に対する実証的研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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