ちくま新書<br> 正義の暴走―凡庸な悪についての心理学

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ちくま新書
正義の暴走―凡庸な悪についての心理学

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077585
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0211

出版社内容情報

この世には「自分は正しい」が多すぎる!



人の心の癒したい/クマを駆除するのはかわいそうだ/この動画、拡散しないと/「われわれ」以外はすべて敵/被害者だろうと許さない/エビデンスなんてしったことか/もうこの手段しか残されていない



こうなってしまうのは、全部「こころ」のせいだ。


【目次】

第1章 「正しさ」が衝突するとき――クマの駆除は悪か

相次ぐクマ被害/クマ被害の背景/二つの「正義」の衝突/不幸を「自己責任」に変換する心理/基本的帰属の誤り/後からなら何とでも言える/なぜ人は単純な説明を求めるのか/「クマがかわいそう」という正義/不可視化される自己関与/「正義」が暴走するとき



第2章 制裁という快楽――いじめ動画の拡散とネットリンチ

相次いだいじめ動画の拡散/動画拡散は「正義」の行為か/いじめとは何か/傍観者効果/道徳的免罪と道徳的不活性化/匿名性が攻撃のハードルを下げる/集団極性化/告発と私刑は同じではない/制裁の快楽



第3章 分断か共生か――外国人を排斥する心理

増える外国人、強まる「違和感」/外国人犯罪増加という?/ゼノフォビアの心理構造/内集団バイアスと「われわれ」意識の肥大化/確証バイアス/島国的「同質性神話」という前提/スケープゴート化される外国人と政治/日本人ファースト/共生は可能か ―― エビデンスが示す事実/排外か共生か ―― 「正義」を問い直す



第4章 被害者バッシングはなぜ起こる――スターを育てるという「正義」

公然の秘密が前代未聞の世界的スキャンダルになるまで/BBCによるドキュメンタリー/性暴力とは何か/世界に広がる子どもへの性暴力/性暴力への対応/「才能を見出し、育てる」という「正義の仮面」/組織文化が「共犯」となるとき/被害者が受けたトラウマ/男性性被害者特有の問題/文化としてのジャニーズ/被害者バッシングという二次加害



第5章 世間にはびこる自称カウンセラー――「人の心を癒したい」という思い上がり

「人を助けたい」という動機の正しさと危うさ/心理支援という非対称な関係「誰でも名乗れる」制度が生む問題/海外のカウンセラー制度/善意が専門性の/錯覚に変わるとき/「自分も苦しかった」という経験の一般化/ケース・フォーミュレーション不在の危険性/倫理なき支援がもたらす二次的被害/診断ラベルが「支援」から「管理」に変わるとき/自己成就予言という呪い/自称カウンセラーが不用意に与える予言/専門家を名乗る「正義」が暴走したとき



第6章 パンデミックの恐怖心の果てに――「敵」は心の中にいる

コロナ禍という異常事態/緊急事態宣言が明けたとき/曖昧さ耐性とリスク認知/「コロナ警察」の出現/斉一性への圧力/コロナ警察の「正義」/コロナでの分断/都会の人お断り/分断と排斥/心と体のソーシャルディスタンス/ある保健所の話/「敵」はわれわれの外にあるのではなく、心のなかにいる/隠喩としての病/コロナと隠喩/人々の恐怖心/隠喩の生まれる理由



第7章 エビデンスと物語の相克――人は事実より信じたいものを信

内容説明

「私は正しいことをしている」「みんなのため思って」という思いからの行動がマイナスの働きをすることが度々ある。「正しい」と考えた瞬間から、無敵になり迷惑を顧みず自分の主張を押し通す。こうした傾向は人の心の働きに備わったものであり、簡単にはなくすことは難しい。制裁はなぜ快楽をうむのか、被害者を叩く動機とは?誰かを癒したいのはなぜ?心のクセの正体を明らかにする。

目次

第1章 「正しさ」が衝突するとき―クマの駆除は悪か
第2章 制裁という快楽―いじめ動画の拡散とネットリンチ
第3章 分断か共生か―外国人を排斥する心理
第4章 被害者バッシングはなぜ起こる―スターを育てるという「正義」
第5章 世間にはびこる自称カウンセラー―「人の心を癒したい」という思い上がり
第6章 パンデミックの恐怖心の果てに―「敵」は心の中にいる
第7章 エビデンスと物語の相克―人は事実より信じたいものを信じる
第8章 人はなぜ陰謀論にハマるのか―デマこそ広がりやすい
第9章 人生をかけた正義の暴走―安倍元首相暗殺の心理

著者等紹介

原田隆之[ハラダタカユキ]
1964年生まれ。一橋大学大学院博士後期課程中退、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了。法務省法務専門官、国連Associate Expert等を歴任。現在、筑波大学教授。保健学博士(東京大学大学院医学系研究科)。主たる研究領域は、犯罪心理学、認知行動療法とエビデンスに基づいた心理臨床である。テーマとしては、犯罪・非行、依存症、性犯罪等に対する実証的研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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お魚くわえたザサエさん

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自分の考えが正義であり、そのためには何をやっても許されると思いこむことこそ醜いものはない。2026/08/09

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