ちくま新書<br> ルポ支援という生き方―貧困問題の最前線

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ちくま新書
ルポ支援という生き方―貧困問題の最前線

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077363
  • NDC分類 369.2
  • Cコード C0236

出版社内容情報

なんで、そんなに楽しそうなんですか?



稲葉剛さんが代表理事をつとめるつくろい東京ファンド。家を失った人に一時的な住まいを提供し、生活を立て直す「ハウジングファースト」に基づく支援を東京・中野区で実践している。本書は、「無関心・無知」であった筆者が、その活動に伴走した2年半の記録である。



「私はつくろい東京ファンドの活動から、人と人とが関わり合いながら生きるとはどういうことかを教えてもらった。背負っている事情や立場の違いがあっても、お互いに影響を与え合い、ともに生きるにはどうすれば良いのかを」


【目次】

はじめに

第1章 福祉は「貧困ビジネス」に抗えるのか?

「例外」の支援/貧困は見えにくくなった/新型コロナ災害緊急アクション/不安定の安定/せかいビバーク/受け皿は貧困ビジネス/支援者になるまで/消費社会の影響/悪用ではなく、アラート/支援というもの



応援団① 大角さん(株式会社ネクスト総合企画管理代表)



第2章 ふつうの支援者、大いに悩む

仮放免の実態/一番の動機は生活費/きっかけはアミーゴス/在留資格がないと、人間扱いすらされない/「不法滞在」は悪なのか/困っているから助ける/「行動を起こした人」を増やす/ふつうのこと



応援団② 岩波孝穂さん(ゆうりんクリニック院長)



第3章 当事者とともに、「曲がりくねった道」を行く

通院同行の理由/曲がりくねった道/当事者の側に立つ/山谷で教わったこと/介護の資格/強烈な説得力/野放図な場所/依存症のある利用者/入り口となる場所へ



応援団③ 吉水岳彦さん(浄土宗光照院住職)



第4章 アンフェアなこの世界で、私たちはどう生きるか

ライター業のはじまり/『桐生市事件』を書いた理由/フェアであること/日本での生きづらさ/年越し派遣村/ひとまず形から/得難い瞬間/相手を知ることから/少しでもマシになりたい



第5章 「人が人を排除する社会」に抗い続ける

定例ミーティングの様子/子ども時代/活動家の原点/お鉢が回ってきた/新宿ダンボール村の解散/自立生活サポートセンター・もやい/制度の外側へ/ハウジングファーストの実践/活動家集団



後日談

あとがき

ブックガイド

参考文献

内容説明

稲葉剛さんが代表理事をつとめるつくろい東京ファンド。家を失った人に一時的な住まいを提供し、生活を立て直す「ハウジングファースト」に基づく支援を東京・中野区で実践している。本書は、「無関心・無知」であった筆者が、その活動に伴走した2年半の記録である。

目次

第1章 福祉は「貧困ビジネス」に抗えるのか?(「例外」の支援;貧困は見えにくくなった ほか)
第2章 ふつうの支援者、大いに悩む(仮放免の実態;一番の動機は生活費 ほか)
第3章 当事者とともに、「曲がりくねった道」を行く(通院同行の理由;曲がりくねった道 ほか)
第4章 アンフェアなこの世界で、私たちはどう生きるか(ライター業のはじまり;『桐生市事件』を書いた理由 ほか)
第5章 「人が人を排除する社会」に抗い続ける(定例ミーティングの様子;子ども時代 ほか)

著者等紹介

室谷明津子[ムロタニアツコ]
1979年、富山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。財団法人勤務を経て、2005年、みずほ総合研究所(現みずほ銀行)入社。顧客向け雑誌の編集・執筆に携わり、2015年に独立。現在はライターとして、経営者、作家、研究者など幅広い分野のインタビューをウェブ媒体、雑誌で行う。趣味でリトルプレス『大人ごはん』を不定期で刊行。福祉業界の取材は本書が初となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

pirokichi

27
「市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう!」を合言葉に、都内で生活困窮者の、「ハウジング・ファースト」に基づく支援活動を行う、一社)つくろい東京ファンド。本書は、2023年6月から2年間に渡って、そのスタッフ一人ひとりの活動を取材した記録である。「世の中には『ホームレスという人間』がいるのではなく、『ホームレス状態の人』がいる」。彼らの地道な活動には本当に頭が下がる。この現状を、この活動を、たくさんの人に、読んで、知って、何らかの形で関わってほしい。私も。スタッフを描いた金井真紀さんの帯もいい。2026/05/01

よっち

26
感想ビジネスライターの著者が、家を失った人に一時的な住まいを提供し生活を立て直す貧困支援の最前線に2年半伴走したルポルタージュ。ホームレス状態の人たちと長屋住人のような支援する・されるが曖昧になっていく関係、個性も専門性もバラバラな5人を中心に放任主義で動き回る小さな組織のリアルを取材していて、制度の隙間や自己責任論の残酷さ、当事者の裏切りや暴言、すれ違いといった現実が綴られ、けれどなぜ彼らが関わりをやめないのか、目の前の人の生活が変わる手応えや互いの弱さを共有する連帯感を感じていく様子が垣間見えました。2026/05/04

awe

6
料理本?などを手掛けるフリーライターが、つくろい東京ファンドのメンバーに密着し、彼ら彼女らの支援の日常を描いたルポルタージュ。「ハウジングファースト」の理念のもと路上生活者含む生活困窮者の居住支援を行う同ファンドは、稲葉剛を代表として、佐々木、大澤、小林、村田といった数少ないメンバーで支援を行っている。「せかいビバーク」という緊急支援パックを飲食店等の店舗において、スポットワーク等で生計を立てネカフェに泊まるなどしているため実態が見えにくい生活困窮者を支援したり、仮放免となった外国人の生活支援を行ったり。2026/05/16

sk

3
生活困窮者の支援団体である「つくろい東京ファンド」の5人の活躍についてのルポルタージュである。2026/05/11

氷柱

2
1266作目。5月4日から。共感しきれない題材であり読後においても「分かり合えない」という領域が揺るぐことはなかったが、「歩み寄れるだけの余裕がある社会」を目指す重要性だけは掬い取ることができた。制度の問題なり個人の問題なりハードルは山の様に連なっているものの「隣人を助ける」という価値観だけは理解できるためミニマムなところから発想をスタートすることで見えて来るものもきっとあるだろう。「誰からも見返りを得ることができないかもしれない」というのは当作品でも触れられていてそれだけの余裕を持てるかどうかが鍵となる2026/05/05

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