出版社内容情報
沈没寸前の「この国の基盤」をどうするか?
経営、企業法務、国際取引、AI、地方……活躍の場はもっとある。
リーガル・リテラシーを用いてあらゆる課題や実務に対応する弁護士は、社会インフラの要である。ときにこの国の形を整え、またビジネスの現場で攻守にわたり力を発揮する。
しかしこの人材が質・量ともに危機的な状況である。
本書では、ロースクール・司法試験という人材の供給過程を徹底的に検証する。
彼らが支えるべき経済や社会のあらゆる活動――経営、企業法務、国際取引、AI、テクノロジー、地方など、主に法廷外での活躍の必要性と可能性を洗い出し、アップデートする。
【内田貴「はしがき」より】
……日本の弁護士は数においても質においても不足している…このような現状は、法的サービスの利用者である国民にとって、実は深刻な事態なのだということを語っています。これは、日本社会のあり方にかかわる重要な問題です。本書を通して、普段裁判などには縁のない人たちにも、日本社会にとっての法的サービスの重要性について考えていただきたいと思います。
【執筆者一覧】
内田貴(うちだ・たかし)=編著
東京大学名誉教授、弁護士。専門は民法学。
髙畑正子(たかはた・まさこ)
株式会社Exponential Designジェネラル・カウンセル、弁護士。
山田重則(やまだ・しげのり)
弁護士(鳥飼総合法律事務所)。
冨山和彦(とやま・かずひこ)
株式会社IGPIグループ会長、株式会社日本共創プラットフォーム(JPiX)代表取締役会長。日本取締役協会会長。
貝沼由久(かいぬま・よしひさ)
ミネベアミツミ株式会社代表取締役会長CEO。弁護士(日本・米国ニューヨーク州)。
元榮太一郎(もとえ・たいちろう)
弁護士ドットコム株式会社代表取締役社長兼CEO、弁護士法人Authense 法律事務所代表弁護士。
榊原美紀(さかきばら・みき)
マクニカホールディングス株式会社執行役員ジェネラル・カウンセル、弁護士(日本・米国カリフォルニア州)。
松本三加(まつもと・みか)
弁護士(浜通り法律事務所)。
阿達雅志(あだち・まさし)
参議院議員、総務副大臣。弁護士(米国ニューヨーク州)。
久保利英明(くぼり・ひであき)
弁護士(日比谷パーク法律事務所)。元 大宮法科大学院大学教授。
(以上、肩書・所属は2025年7月現在のもの)
【目次】
はしがき 内田貴
第1章 「弁護士不足」とはどういうことか 内田貴
1 なぜ実務法曹志望者が減少しているのか
2 法学の存在意義と役割を考える
3 司法試験志望者数が減少している理由
4 社会の中のリーガル・リテラシー
5 多様な人材を集めるための方策
6 制度設計はどうあるべきか
第2章 法曹養成改革のタテマエと現実 髙畑正子/山田重則
1 平成の司法制度改革のもくろみ
2 内輪からの反対と抵抗
3 迷走する政府の対応
4 現在の法曹養成制度の問題点
5 国際法務戦略の視点からの問題点
6 法曹の質と数を確保するには──利用者視点から
第3章 弁護士ができる仕事、弁護士という人材
1 AI時代に必須のリーガル・リテラシー 冨山和彦
2 弁護士はビジネスの世界でも活躍できる 貝沼由久
3 法とテクノロジーの交差点 AIが拓く弁護士の新たな可能性 元榮太一郎
4 企業内弁護士のニーズは右肩上がり 榊原美紀
5 「必要とされる」地方での弁護士 松本三加
6 弁護士はルールメーカーになれるのか 阿達雅志
おわりに──待ったなしの司法人材改革 久保利英明
編・執筆者紹介
内容説明
リーガル・リテラシーを用いてあらゆる課題や実務に対応する弁護士は、社会インフラの要である。ときにこの国の形を整え、またビジネスの現場で攻守にわたり力を発揮する。しかしこの人材が質・量ともに危機的な状況である。本書では、ロースクール・司法試験という人材の供給過程を徹底的に検証する。彼らが支えるべき経済や社会のあらゆる活動―経営、組織内法務、国際取引、AI、テクノロジー、地方など、主に法廷外での活躍の必要性と可能性を洗い出し、アップデートする。
目次
第1章 「弁護士不足」とはどういうことか(なぜ実務法曹志望者が減少しているのか;法学の存在意義と役割を考える;司法試験志望者数が減少している理由;社会の中のリーガル・リテラシー;多様な人材を集めるための方策;制度設計はどうあるべきか)
第2章 法曹養成改革のタテマエと現実(平成の司法制度改革のもくろみ;内輪からの反対と抵抗;迷走する政府の対応;現在の法曹養成制度の問題点;国際法務戦略の視点からの問題点;法曹の質と数を確保するには―利用者視点から)
第3章 弁護士ができる仕事、弁護士という人材(AI時代に必須のリーガル・リテラシー;弁護士はビジネスの世界でも活躍できる;法とテクノロジーの交差点 AIが拓く弁護士の新たな可能性;企業内弁護士のニーズは右肩上がり;「必要とされる」地方での弁護士;弁護士はルールメーカーになれるのか)
著者等紹介
内田貴[ウチダタカシ]
東京大学名誉教授、弁護士。専門は民法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
お抹茶
UP
Masaki Sato
koba




