出版社内容情報
何が彼らを無謀なゲリラ戦へと駆り立てたのか。
激しい内ゲバ、市民を巻き込むテロ、そして反天皇制闘争へ。
六〇年安保闘争、六〇年代末の全共闘運動、七〇年安保、七〇年代から八〇年代の成田空港反対の三里塚闘争では、反天皇制が主要なテーマになることはなかった。ところが昭和から平成の天皇代替わりに、新左翼の各セクトは封印を解き、反天皇制を最大のテーマに掲げて、炎と爆弾によるゲリラ闘争を展開した。内ゲバと市民を巻き込むテロに突き進んだ彼らの無謀な作戦、それに対する警備・公安警察。本書は暴力闘争の徒花を、現代史の一側面としてまとめる試みである。
【目次】
目次(仮)
はじめに この10年で変わった理想の職場像
第1章 「早く正解が知りたい」若者たち
どんな資格を取っておくといいですか?/「全員優勝」世代が求める「個性の尊重」とは/この10年間で増殖するマイルドワーク路線希望者たち/尊敬できる上司より「わかりやすく教えてくれる」上司が人気/ロールモデルは上司ではなく同世代 ほか
第2章 緊密になった親子関係
親はヨロイのような安心感/就活の相談相手、圧倒的1位は「親」/あらゆる相談をカバーするメンター/ペアレンツ/親も子も、ベンチャーより大企業を選ぶ時代 ほか
第3章 静かに退職しなかったかつての若者たち
自ら行動した昔の若者、見る専門の今の若者/「給料泥棒」と呼ばれても、かつては向上心に溢れていた/「何者かになる」ための成長を求めた時代/丸くなった先輩たちと、最初から丸い若者たち ほか
第4章 一人負け状態の「仕事のやりがい」
やりがいより「給料」と「気楽さ」/仕事と「生きがい」のデカップリング現象/推し活、趣味……多様化する生きがいの形/グローバルトレンドとしての脱/仕事/ハードワークは一部の人の趣味になる ほか
第5章 「努力」が死語になった世界
減り続ける「経験こそ宝」という価値観/「ガチャ」か「努力」か、年代で分かれる成功の要因/努力は公平か?――分配方法から見る意識の変化/努力できる人は、その時点で恵まれている ほか
第6章 飲み会から見る日本の世代間ギャップ
お酌文化が消滅した瞬間/飲み会で本音トークは期待するな/絶滅危惧種の「宴会部長」/結論:飲み会ではなく「ご飯」に誘おう ほか
第7章 「消費しない若者」の心理
本当に「〇〇離れ」しているのか/推し活に見る旺盛な消費意欲/モノで満たされ、「“欲しい”離れ」した若者たち/消費のきっかけは同性の友人からのプレゼント ほか
第8章 承認欲求と拒否回避欲求
「本当の自分」はどこへ?/余暇時間に若者は何をしているのか/SNSで得られる幸せと不安のバランス/行動するために「言い訳」が必要な心理 ほか
第9章 恋愛離れのウソとホント
拒否されたくない若者の「性的な保守化」/今の若者が奥手なのか、上の世代が奔放だったのか/恋愛離れの正体は「友達以上恋人未満」離れ/コミュニティを乱さないマッチングアプリでの出会い ほか
第10章 社会よりも自分を優先
「若者はエコ意識が高い」という大きな誤解/海外の若者との比較/社会全体に目を向けなくなった日本人/なぜ環境問題への関心が低下したのか ほか
第11章 社会より自分――フリーライドしたい若者たち
タダ乗り(フリーライド)したい日本人/若者ほど他人を信用していない/「頑張るくらいなら、このまま衰退していい」/日本は好きだけど、日本のためにがんばることはない ほか
おわりに
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