ちくま新書<br> 渡来人とは誰か―海を行き交う考古学

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渡来人とは誰か―海を行き交う考古学

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  • サイズ 新書判/ページ数 368p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076939
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本史の常識をひっくり返す!



外交の使者のみが倭へ来たのか

鉄器の生産や馬の使用の源流とは

日本列島の土器が朝鮮半島でみつかる理由とは

海を渡ったのは本当は誰だったのか



今から1600年ほど前、倭の王権と各地の有力者は、競い合いながら朝鮮半島と交渉を重ね、みずからの治める地に渡来人を招き寄せていた。

海を越えて倭にたどりついた渡来人は、訪れた地で地元の民と共生しながら、乗馬の風習、鉄器や須恵器の生産、漢字の使用など、多様な技術と文化を伝えた。

一方、朝鮮半島に渡った倭人もおり、そこに定住するなど盛んな交流がなされていた。

こうした渡来人の姿から、古代の相互交流の実像にせまる。


【目次】

序章 海を越えて移動、移住する



第一章 古墳時代の日朝関係

1 韓と倭――三世紀後半まで

2 王権間の通交――四世紀

3 関係の多角化――五世紀前半

4 緊迫する情勢――五世紀後半

5 社会の興亡――六世紀、加耶の滅亡まで



第二章 朝鮮半島から倭に渡る

1 渡来人とは誰か

2 倭に渡り来る

3 担った仕事、もたらした文化

4 ともに暮らす



第三章 渡海した倭の人びとを訪ねて

1 旅立ちの前に

2 加耶の海域

3 栄山江流域社会へむかう

4 西海岸をつたって百済まで

5 旅路で出会った倭の人びと



終章 名もなき者たちの日朝関係

内容説明

今から一六〇〇年ほど前、倭の王権と各地の有力者は、競い合いながら朝鮮半島と交渉を重ね、みずからの治める地に渡来人を招き寄せていた。海を越えて倭にたどりついた渡来人は、訪れた地で地元の民と共生しながら、乗馬の風習、鉄器や須恵器の生産、漢字の使用など、多様な技術と文化を伝えた。一方、朝鮮半島に渡った倭人もおり、そこに定住するなど盛んな交流がなされていた。こうした渡来人の姿から、古代の相互交流の実像にせまる。

目次

序章 海を越えて移動、移住する
第一章 古墳時代の日朝関係(韓と倭―三世紀後半まで;王権間の通交―四世紀;関係の多角化―五世紀前半;緊張する情勢―五世紀後半;社会の興亡―六世紀、加耶の滅亡まで)
第二章 朝鮮半島から倭に渡る(渡来人とは誰か;倭に渡り来る;担った仕事、もたらした文化;ともに暮らす)
第三章 渡海した倭の人びとを訪ねて(旅立ちの前に;加耶の海域;栄山江流域社会へむかう;西海岸をちたって百済まで;旅路で出会った倭の人びと)
終章 名もなき者たちの日朝関係

著者等紹介

高田貫太[タカタカンタ]
1975年福島県生まれ。99年、岡山大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。2005年、大韓民国慶北大学校考古人類学科博士課程修了。文学博士。現在、国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授。専門は日朝関係史の考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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よっち

29
1600年ほど前、競い合いながら朝鮮半島と交渉を重ね、渡来人を招き寄せていた倭の王権と各地の有力者たち。渡来人たちの姿から古代の相互交流の実像に迫る1冊。海を越えて倭にたどり着き、訪れた地で地元の民と共生しながら乗馬の風習、鉄器や須恵器の生産、漢字の使用など多様な技術と文化を伝えた渡来人。外交使節だけではなく、戦乱を逃れた人々や交易者、技術者など多様な背景を持つ渡来人が存在するだけでなく、倭から朝鮮半島へ渡った人々がいたことも解説していて、渡海した倭の人々を訪ねた朝鮮半島南部の遺跡巡りも興味深かったです。2025/09/08

20
渡来人というと、大陸から日本へ渡ってきた人々と捉えがちだが、古代には逆に日本から大陸へ渡り、あちらで定住or滞在した痕跡が土器や前方後円墳として遺っているというのがとても面白かった。目的は鉄。移民に関して色々問題があるのは事実だけれど、日本人がある時、突然地面から生えてきたわけじゃないんだから、ウチらもどっかで移民だったやろとは思っちゃうんですよね。「渡来人は我々の祖先そのものである」2025/10/19

さとうしん

18
朝鮮半島から倭にやって来た人々と、逆に倭から朝鮮半島にやって来た人々の諸相を考古学の成果から辿っていくという内容。出土物などからはそれぞれがそれぞれの地域社会に溶け込んでいき、地元の人間も彼らがもたらしたものを受け入れていったことがうかがえるようだ。朝鮮半島の前方後円墳の評価など、内容的には著者のこれまでの一般書とかぶる部分がある。「帰化人」の存在が政治的に扱われる今の日本で読まれるべき本かもしれない。2025/08/10

Hatann

10
古墳時代の日本列島と朝鮮半島における人々の往来について、考古学的成果を踏まえて素描するもの。王権レベルの外交をおさらいし、半島から列島への人流を再構成し、列島から半島ヘの人流を提示する。記載の空白に加え、権力者による主観的記載もあり、文献学的な分析に限界がある中で、フィールドワークを通じて詳細に物証を集めて仮説を提示することは、議論する人々の新たな橋渡しになる。帰化人の呼び名を忌避し、渡来人のあり方に再定義を試みるほか、半島内の覇権争いのみならず、列島内における地方勢力の独立性を炙り出す点も興味深い。2025/09/07

れいまん

1
新聞欄にあったので図書館から借りた 現代版の研究で有り、歴史的有名人は一人も出てこない(南淵請安、遣唐使のことなど)以前、三浦佑之氏の、海の民の日本神話の講義で、日本海は、表日本で朝鮮との往来が激しくあったことを学んだことを思い出した。2025/11/13

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