出版社内容情報
戦後80年。
焦土からはじまった平和国家の建設
ポツダム宣言を受諾した日本は、1945(昭和20)年8月15日、終戦を迎えた。そして新たな支配者となったGHQによる民主化と非軍事化、天皇の人間宣言、新憲法の公布、東京裁判と戦争責任の追及がはじまった。80年前の占領下日本で、私たちはどんな地獄を見て、何を糧に生き抜いたのか。焼け跡に生まれた自由市場ヤミ市、街を闊歩する進駐軍とパンパンガール、東西冷戦下で目まぐるしく進む復興。本書は1951(昭和26)年のサンフランシスコ平和条約締結によって国際社会に復帰するまで、焦土から復活へと向かう混沌と激動の日本の姿を、250点の貴重写真でたどる。
【目次】
序 章 聖戦、国破れて ── 一九四五(昭和二〇)年八月一五日
第一章 日本占領 ── 一九四五(昭和二〇)年
第二章 窮乏の新民主国家 ── 一九四六(昭和二一)年
第三章 一歩退却、二歩前進 ── 一九四七(昭和二二)年
第四章 軍事裁判と戦争責任 ── 一九四八(昭和二三)年
第五章 占領下の怪事件 ── 一九四九(昭和二四)年
終 章 独立国への船出 ── 一九五〇・五一(昭和二五・二六)年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
funuu
6
全体として、戦争の記憶と平和国家の原点を振り返るのに最適な一冊です。過去の苦難を視覚的に体感することで、現代日本の礎を改めて考えさせられました。歴史に関心がある人だけでなく、写真を通じて過去と向き合いたい人にもおすすめできる、インパクトのある作品です。 引き揚げ者の栄養状態がいいのに驚き 考えてみれば 抗生物質もなく弱者はすぐ死亡の世界 後の焼け野原や進駐軍との日常、ヤミ市の喧騒など、当時の日本人の生活をリアルに映し出しています。これらの写真は、単なる記録を超えて、戦争の傷跡と人間のたくましさを2025/07/13