出版社内容情報
雇用の改善、財政赤字縮小、自殺者の減少――
日銀金融政策の成果を考える
日銀が黒田総裁のもと採ってきた大規模金融緩和政策は、雇用環境の改善、財政赤字の縮小など多くの成果をもたらしてきた。だがそうした事実にもかかわらず、大規模な緩和が物価の急騰、為替の暴落など様々な副作用をもたらしてきたとの批判がある。そこで本書では、客観的なデータに基づいて大規模緩和の成果を検証。大規模緩和に対する否定論が十分な事実に基づかない議論であること、緩和の副作用もありえないことを示す。あわせて今後の金融政策の採るべき道筋を示したい。
内容説明
日銀金融政策の成果を考える。雇用の改善、財政赤字縮小、自殺者の減少―
目次
第1章 異次元緩和政策の効果(雇用の継続的な改善;賃金も伸びている ほか)
第2章 金融政策とは何をするものか―目的と手段と経路(金融政策の目的;金融政策の手段と経路 ほか)
第3章 異次元緩和の副作用―銀行経営と中央銀行の財務問題(金融緩和の副作用論;異次元緩和と銀行経営 ほか)
終章 異次元緩和政策の成果(異次元緩和政策の成果を評価しない経済学者たち;副作用論には根拠がない ほか)
著者等紹介
原田泰[ハラダユタカ]
1950年生まれ。名古屋商科大学ビジネススクール教授。東京大学農学部卒業。学習院大学経済学博士。日本銀行政策委員会審議委員、早稲田大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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異次元金融緩和政策の効果 アベノミクス三本の矢 雇用環境の継続的改善 副作用論への反論 物価急騰の可能性否定 継続的な金融緩和 賃金上昇の指摘 就職氷河期からの脱却 雇用者所得の拡大 企業収益の明確な反転 消費税増税の影響 労働生産性の向上 低金利政策の誤解 所得格差の縮小 株高と年金会計 景気実感の向上 金融政策の目的と手段 高圧経済政策の大きな利益 中央銀行財務への影響 市場流動性低下の否定 金融市場の不均衡とバブル 円安の副作用論への反論 マネタリーベース増大とGDP 人口減少デフレ論の誤り2025/05/23