ちくま新書<br> 日本人の思考―ニッポンの大学教育から習性を読みとく

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ちくま新書
日本人の思考―ニッポンの大学教育から習性を読みとく

  • 苅谷 剛彦【著】
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  • 筑摩書房(2025/05発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076847
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C0230

出版社内容情報

なぜ日本人は「借り物」の言葉で考えてしまうのか?

議論してもいつも似たような結論になっていませんか?



私たちは知らない間にある思考の型に嵌ってしまってはいないだろうか。

多くのものが大学進学する現状において、そこでの教育は日本人の思考に多大な影響を与えている。



しかし、大学教育では翻訳学問に依拠したため、言葉のズレが放置され、概念がゆらぎ、適切に考えることを教えられていない。

そのため蔓延したエセ演繹型思考、キャッチアップ思考、カタカナ語の氾濫、とはどういったものか。その背景を探っていく。

内容説明

議論しても似たような結論になっていませんか?ニセものの演繹型思考/「追いつけ!」から抜け出せない/カタカナ語の氾濫/価値判断を避けようとする/言葉と概念を曖昧にしがち…借り物の言葉で「考えがち」なその理由。

目次

第1章 大学の「大衆化」とは何かを問い直してみる
第2章 日本の大学は翻訳語でできている
第3章 翻訳学問から思考の習性を読みとく
第4章 言葉と知識のかけ違え―「大衆」と「階級」
第5章 こぼれおちる概念―「階級」と「(社会)階層」
第6章 現実にそぐわない言葉の使われ方
第7章 キャッチアップ型思考とグローバル化

著者等紹介

苅谷剛彦[カリヤタケヒコ]
1955年東京生まれ。東京大学教育学部卒、同大学大学院修士、ノースウェスタン大学で博士号取得(社会学)。東京大学教育学研究科教授、オックスフォード大学教授などを歴任。現在はオックスフォード大学名誉教授、上智大学特任教授。専門は社会学、現代日本社会論。主な著書に『階層化日本と教育危機―不平等再生産から意欲格差社会へ』(有信堂高文社、2001年大佛次郎論壇賞奨励賞)、『教育の世紀―学び、教える思想』(弘文堂=ちくま学芸文庫増補版、2005年、サントリー学芸賞)『追いついた近代消えた近代―戦後日本の自己像と教育』(岩波書店、毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よっち

29
多くのものが大学進学する現状において、その教育は日本人の思考に多大な影響を与えている。それがどういったものなのか、その背景を探っていく1冊。日本の大学は多すぎるのか大衆化から考える考察。日本の大学は翻訳語でできていて、言葉のズレが放置され概念がゆらぎ、適切に考えることを教えられているのかという懸念。日本における大学の大衆化と階級。現実にそぐわない言葉の使われ方、キャッチアップ型思考によるグローバル化、学問の大学と国家の大学の違い、就職のための大学や国立大学の変化など、アメリカとの比較論も興味深かったです。2025/06/15

buuupuuu

19
日本社会は大学教育の拡張をどう理解してきたのか。著者はまず日本での学問が、濾過された翻訳語を天下り的に適用するという構造をしていると指摘する。このときしばしば濾過の過程が忘却され現実からのフィードバックも失われてしまう。「大衆」「階層」「格差」等の翻訳語が用いられることで、歴史的に蓄積されていく不平等を問題化する視点が失われたのだという。また日本は現代でもキャッチアップ型の思考に囚われており、大学は経済成長のための人材育成の場だと捉えられている。これは平等化や人的資本の増大という観点と必ずしも重ならない。2025/07/13

まゆまゆ

7
思考の型は教育によって作られる。大衆化した大学が与える影響は大きいが、そもそも大学で教えられる学問は完成された外国の学問を輸入し、それを模範して改良を加えたもの。日本にはない階級社会や社会階層の違いが考慮されず翻訳されたことが、思考のクセを生んでいるのではないか。2025/06/19

oooともろー

6
近代に西洋の学問を取り入れるために作られた翻訳語。原語との微妙なズレがはらむ問題。階級と階層。著者ならではの視点。2025/06/16

zunzun

4
教育社会学者であり、ノースウェスタン大学、東大、オックスフォード大学で教鞭をとっておられた苅谷剛彦氏による新書である。言うに及ばず素晴らしい経歴の持ち主である。氏といえば私も感銘を受けた『大衆教育社会のゆくえ: 学歴主義と平等神話の戦後史』(中公新書)があり、一般人に受け入れられたのは『知的複眼思考』であろう。近刊では『追いついた近代 消えた近代 戦後日本の自画像と教育』が評判が高い。『思考停止社会ニッポン』は粗い本でよくなかった。2025/05/11

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