ちくま新書<br> 風俗嬢のその後

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風俗嬢のその後

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076755
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0236

出版社内容情報

どうしたら、脱がずに生きていけるのか。

性風俗で働くことには、昼の世界よりも圧倒的に高額な報酬を手にすることができる可能性がある反面、ストーカー被害や性感染症、社会的な信用といった面での大きなリスクが伴う。彼女たちはなぜ性風俗産業で働きはじめ、どのようにして卒業したのか。実際の体験談から脱がずに生きる方法を模索する。

内容説明

夜の仕事に就く理由は様々だ。失業のため、虐待から逃れて生き延びるため、大学の学費や病気の治療費のため、ホストやバーの売掛金の支払いのため。性風俗で働くことには、昼の世界よりも圧倒的に高額な報酬を手にすることができる可能性がある反面、ストーカー被害や性感染症、社会的な信用といった面での大きなリスクが伴う。彼女たちはなぜ性風俗産業で働きはじめ、どのようにして卒業したのか。実際の体験談から脱がずに生きる方法を模索する。

目次

第一章 自分を傷つけずに働ける場所(自分の名前で呼ばれて仕事をして、やりがいを感じたかった;昔の栄光ばかりが頭の中にあって、売れるための努力ができなかった;身体を提供しないと、人とつながれない;「人の役に立っている」という感覚を得られる、とても貴重な場所;自分の名前で働くために)
第二章 時計と窓のない世界(風俗は自分にとっての「原点」です;苦しむ必要のない苦しみを味わっていた;風俗嬢は医者に向いているかもしれません;女性として生きていくために、風俗で働くことを利用しました;誰かのためではなく、自分のために生きる)
第三章 私を支えてくれる人(好きになれる何かを見つけたい;セカンドキャリアを実現した人は、情報や言葉を残さない;自分自身が成長できた場所でした;自己肯定感の低さは、パパ活や風俗では回復しない;必要なのは、パートナーとの対等な関係)
第四章 誰もが「脱がずに生きる」ことのできる社会とは(あえて違う世界で生きていくしかない環境に自分を追い込んだ;「性風俗とは何か」という問いに答える;境界線と向き合って生きる)

著者等紹介

坂爪真吾[サカツメシンゴ]
1981年新潟市生まれ。東京大学文学部卒。大学卒業後、障害者の性問題の解決に取り組む非営利組織・ホワイトハンズを設立。2015年、性風俗で働く女性のための無料生活・法律相談事業「風テラス」を開始。夜の世界で孤立・困窮している女性たちを、SNSでの情報発信やアウトリーチを通して弁護士とソーシャルワーカーの相談につなぐ仕組みを整備し、9年間で延べ1万人以上の女性に支援を届ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Re哲学入門者

9
帯のえっちぃイラストに惹かれて買いましたが面白い。現役の風ではなく、引退した風や水に焦点を当てるというのが新鮮で良かった。最貧困女子とは打って変わり、誇りなどを感じることも多々あった。職人系の風かな。2025/03/14

たいこ

7
これは私的にはかなりの良書。風俗業とは、労働と症状・恋愛・遊びの境界線を、自分と他者の境界線を曖昧にする場。だから楽やしとんでもなく苦しい。覚悟を持って目標のために風俗をするのでなければ(そもそも風俗しないと大学にも行けない社会がおかしい)病む。こんなしょーもない日本社会を生きるために風俗で搾取されて病まなアカンなんて理不尽やわ。この本に出てきた13人のことを本当に応援したくなる。2025/03/30

みたまん

5
◎ 「わかりあえない存在であることを、わかりあう」「lonely(孤独)だけれども、alone(一人ぼっち)ではない」と感じることのできる社会である。◎性風俗とは、「あらゆる境界線を曖昧にすることで、短期的な利益の最大化を追求する仕組み」である。2025/05/02

totuboy

5
この本で出てくる13人の例が一般的なのかどうかはわからないが、一つのモデルとしては大変興味深く、面白い。そもそも。脱がないと生活や勉強ができないという旧来の日本の社会モデルがおかしいといえばおかしい。だから筆者も性風俗産業の存在そのものを否定はしない。lonlyでもaloneにしないという結論も納得。この本の中の一人が、欧州で生活するようになって、日本を客観的に見たときに、そのおかしさを指摘している。誤解を恐れずに言えば、そういう方法でお金を稼げない男性は、ひょっとしたらもっと苦しいのかも。2025/03/25

鏡裕之

4
かつて風俗で勤務し、今は風俗から卒業した女性たちへのインタビューとその論考。家庭に恵まれず、自己評価が低く、とんでもないマウント野郎に惹かれ、他人といっしょに働くことが苦手で……といった女性たちがどんなふうに風俗に入り、どんなふうに卒業していくのか、記されていて興味深い。結局、男との出会いによって卒業するというのが、これまた興味深い。2025/04/15

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