ちくま新書<br> なぜ人は自分を責めてしまうのか

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ちくま新書
なぜ人は自分を責めてしまうのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076748
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0211

出版社内容情報

自責感とうまくつきあう。

当事者の言葉を辞書として、私たちを苦しめるものの正体に迫る。公開講座をもとにした、もっともやさしい信田さよ子の本。

内容説明

「すべて自分が悪い」というふうに自分の存在を否定することで、世界の合理性を獲得する。この感覚を、自責感といいます。臨床心理学では、自責の問題はほとんど扱われてきませんでした。この本では当事者の言葉を辞書として、自責感だけでなく、母と娘、共依存、育児といったものにまつわる問題を考えていきます。講座の語り口を活かした、やさしい一冊です。

目次

第1章 母はまだ重い(「母と娘」の時代の幕開け;母と娘のいま;母を俯瞰する;グループの力)
第2章 共依存を読みとく(共依存とシステム家族論;支配としての共依存;母と娘の共依存;複雑化したトラウマ)
第3章 母への罪悪感と自責感(近代と母性愛;母のミソジニー;母性愛と罪悪感・自責感;第三者の介入)
第4章 逆算の育児(子どもとは何か;親の言葉による支配;幸せでいる義務;とりかえしはつく)
第5章 なぜ人は自分を責めてしまうのか(自責感と規範の関係;「すべて自分が悪い」という合理性;根源的受動性;自責感のあらわれ;これからの旅へ)

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年、岐阜県生まれ。公認心理師・臨床心理士。原宿カウンセリングセンター顧問。お茶の水女子大学哲学科卒、同大学院修士課程児童学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ryohjin

18
オンラインセミナーの語りが書籍化されています。カウンセリングの現場経験を積み重ねてきた信田さんの語りは熱く、キレがあります。アダルトチルドレン、DVなど家族の問題の先端で取り組み、この時代のあらたな家族観を提示されてきました。母親の愛情が娘を支配する、DVの被害者の自責感、こんな問題にグループカウンセリングを中心に関わり続け、大切なのは、同じ経験をしている人を知る、自分の経験を語ることが誰かの役に立つことの気付きとされており説得力があります。私の辞書はクライアントの語る言葉と言われているのが印象的でした。2025/04/20

タカナとダイアローグ

18
母娘の関係について文量が多いけど、「父」の不在が浮かび上がる。 「子どものためにやってきました」ってパターナルな権力性を自覚することから始めたい。 親など他者の振る舞いが不合理なとき、自分を守るため、「すべて自分が悪い」という究極の合理性を持ち出してしまう。自責感と自己肯定感(問いの立て方が違う)信奉の繋がりを調べていきたい。 虐待の公演後に、聴衆から「自責感は、自己免疫系疾患と通じてると思うんですよ」と話があったとのこと。白血病からの回復者と知って納得したらしい。カウンセラーはクライエントの言葉から学ぶ2025/03/13

rors(セナ)

13
自分の思考の癖として「私が悪かったな…」という結論を出しがちなのを自覚していたので、この本を手に取った。ら、自分の心の深いところに沈め込んで蓋をして、それでも非常に重荷になっているんだけれど、ちゃんと考えたくないと逃げていた「母娘関係」について多くの章が割かれていて、イヤイヤ読んだら、おそろしく腑に落ちた。あまりに自分と母の問題が赤裸々に書かれているように感じて何度も本を閉じて叫びそうになった。なるほど自分の思考癖の一部はここから来てるのかな。とりあえず自分も自己肯定感って言葉は苦手。2025/06/08

kuukazoo

13
オンラインセミナーの文字起こしを元に書籍化したもの。ここまで言うかみたいなところもあり面白く読んだが、彼女のクライアントであるDVや虐待のサバイバー、母親の支配に苦しむ女性たちの困難さに言葉を失う。そこから著者が得た多くの気づきが言葉になり概念として当事者だけでなく一般の人にも共有されるのは良いことかと思う。親は親であるだけで子どもにとって権力者、自分が正しいと信じている人ほど他者に攻撃的である、などマジでそう思うし。ケアと暴力は紙一重とか被害者権力とか絶対視されている価値に潜む危うさの指摘も興味深い。2025/03/19

チェアー

12
娘と母親は基本的には非和解だとする。和解可能としてしまうと、必ず母が「勝者」になってしまうから。謝罪しながらでも、娘を自分の掌中に取り戻せばこちらのもので、あとは手練手管を駆使して、娘を支配してしまう。それを避けるには非和解であることを認識しつつ、一段高いところから母の姿を俯瞰して見ることだ。 2025/05/03

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