ちくま新書<br> 日本の国民皆保険

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日本の国民皆保険

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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076724
  • NDC分類 364.4
  • Cコード C0247

出版社内容情報

国民皆保険は、先人の知恵と苦労の結晶だ。少子高齢化が進み、先行きが不透明な今、複雑な制度の歴史と構造を究明し、日本の医療政策の展望を描く。

内容説明

わが国は一九六一年に国民皆保険を実現し、高度経済成長が終わる七三年まで給付の拡充を図った。しかし、社会経済が右肩下がりになれば、国民皆保険が形骸化するおそれがある。この危機を乗り越える鍵は歴史の中にある。社会保険方式、被用者保険と国民健康保険の二本建て、独立型の後期高齢者医療制度という日本独自の仕組みは、なぜ、どのように生まれたのか。基本に立ち返ることで、真に守るべきものが見えてくる。医療政策の第一人者が、国民皆保険の構造と軌跡を明らかにし今後の展望を描く。

目次

1部 構造(日本の医療制度の特徴と概要;日本の国民皆保険の要諦;制度設計をめぐる論点と分析方法)
2部 軌跡(基盤形成期;確立・拡充期;見直し・改革期;軌跡をめぐる論点と考察)
3部 展望(社会経済の変容と制約条件;医療提供制度をめぐる課題と改革;医療保険制度をめぐる課題と改革)

著者等紹介

島崎謙治[シマザキケンジ]
1954年生まれ。国際医療福祉大学大学院教授。東京大学教養学部卒業後、厚生省(当時)入省。千葉大学法経学部助教授、厚生労働省保険局保険課長、国立社会保障・人口問題研究所副所長、東京大学大学院法学政治学研究科グローバルCOEプログラム特任教授、政策研究大学院大学教授等を経て、2020年から現職。博士(商学)。社会保障審議会医療部会委員。地方独立行政法人長野県立病院機構理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

124
日本人に生まれてよかったと思える国民皆保険制度。それについて、これほどまでに充実した解説を読んだのは初めてだった。被用者保険と国民健康保険の二本建てとなった歴史的経緯、後期高齢者医療制度がそれらと独立に創設された意図、税方式でなく社会保険方式とした理由など、経緯や政策的意図にまで踏み込んだ見事な解説に圧倒される。著者は「国民皆保険は寄木細工のように微妙なバランスで成り立っている構造物である」と言うが、繊細な寄木細工を組上げてきた先人たちに感謝するとともに、この制度の今後の持続可能性を願うばかりである。2025/04/07

よっち

25
生産年齢人口の減少、2040年問題、物価賃金の上昇、医師の偏在といった問題に直面する日本。国民皆保険の構造と軌跡を明らかにし今後の展望を語る1冊。社会保険方式、被用者保険と国民健康保険の二本建て、独立型の後期高齢者医療制度という日本独自の仕組みは、なぜ、どのように生まれたのか。その特徴を他国の制度とも比較しながら、制度設計をめぐる論点、どのようにして今の形になり、拡充され見直されてきたのかを解説しながら、現状を踏まえて2040年頃はどうなるのか、今後に向けた課題も整理していて充実した内容になっていました。2025/03/11

Francis

16
著者は元厚生労働省保険局保険課長。いわば国民皆保険のプロフェッショナル。1922年に制定された健康保険法からはじまり、1961年に国民皆年金とともに実現した国民皆保険の歴史と現状、そしてこれからを理解するのに最良の本。2009年に政権に就いた旧民主党が「後期高齢者医療制度」の廃止を主張していた事が書かれている。民主党は「今の年金制度は破綻するから抜本改革を!」とも主張してました。結局二つとも実現しなかった。しなくて良かったです。医療保険・年金保険は多くの人の生活・利害が絡むので抜本改革は無理なのです。2025/05/28

のら

5
皆保険の理念、制度の仕組みや変遷、今後の課題などを網羅的に概観。新書ではあるが内容的には教科書に近い印象を受けた。あとがきでもやや難解と著者自ら評している。初学者向けというよりも、ある程度の知識を持っている方向け。そうした方が知識のアップデートに活用すると良いかもしれない。2025/03/10

お抹茶

3
著書は元厚労官僚で,国民皆保険の歴史と構造を辿りつつ,持論も展開する。国民皆保険はファイナンスとデリバリーを含む概念。診療報酬の政策誘導機能は医療費のマクロ管理機能やセクター間の配分機能を支えている。社会保険方式では,給付と負担の水準の合意を当事者自治に委ねることによって自律的なガバナンス機能を発揮できるが,税方式では給付と負担が結びつかないため,国に対する給付拡大の一方的な圧力になる。ベア評価料は,診療報酬が診療の対価であるという基本的な性格に反し,病院の経営判断・裁量に対する国の過剰な介入でもある。2025/03/11

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