ちくま新書<br> 教育にひそむジェンダー―学校・家庭・メディアが「らしさ」を強いる

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ちくま新書
教育にひそむジェンダー―学校・家庭・メディアが「らしさ」を強いる

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076632
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0237

出版社内容情報

大人は何ができるのか?

「与えられる性差」の悪影響と、起きている前向きな変化。



理想(多様性奨励)と現実(根強いバイアス)のギャップが大きすぎる!

学校・家庭・メディアで与えられる「らしさ」の何が問題か。

赤ちゃんから幼児、小学生、中高生、大学生まで、育児や教育を通して子どもたちに与えられるジェンダーイメージについて、教育社会学の知見や著者自身の子育て経験を踏まえて検証・考察する。

母性愛神話、マイクロアグレッション、性教育、別学か共学か、性的同意、女性の透明化・商品化……語りにくいが大事な問いに正面から挑む。

内容説明

理想(多様性奨励)と現実(根強いバイアス)のギャップが大きすぎる!学校・家庭・メディアで与えられる「らしさ」の何が問題か。赤ちゃんから幼児、小学生、中高生、大学生の間に育児や教育を通して子どもたちに与えられるジェンダーイメージについて、教育社会学の知見や著者自身の子育て経験を踏まえて検証・考察する。母性愛神話、マイクロアグレッション、性教育、別学か共学か、性的同意、女性の透明化・商品化…語りにくいが大事な問いに正面から挑む。

目次

第1章 赤ちゃんから刷り込まれるジェンダー―おもちゃの好みは遺伝か環境か?(赤ちゃんのときから刷り込まれるバイアス;3歳ごろからの性自認と幼稚園の役割 ほか)
第2章 小学生が闘うジェンダー―理想と現実のギャップ(シンデレラ願望;変わるプリンセス像 ほか)
第3章 中高生の直面するジェンダー―思春期特有のジレンマ(「サッカー部」にいる女の子はマネージャー?;男女の体格差 ほか)
第4章 大学のゆがんだジェンダー―差別とセクハラの温床なのか?(医学部女性減点問題の衝撃;女子枠は逆差別か ほか)

著者等紹介

中野円佳[ナカノマドカ]
1984年東京都生まれ。東京大学教育学部卒業後、日本経済新聞社入社。大企業の財務や経営、厚生労働政策を取材。育休中に立命館大学大学院先端総合学術研究科入学。同研究科に提出の修士論文を基に、2014年『「育休世代」のジレンマ―女性活用はなぜ失敗するのか?』(光文社新書)を出版。15年よりフリージャーナリスト、23年東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。現在、東京大学多様性包摂共創センターDEI共創推進戦略室准教授。キッズライン事件報道でPEPジャーナリズム賞2021特別賞、第2回調査報道大賞デジタル部門優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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katoyann

24
大学の講義録をベースにしたジェンダー論の入門書。ジェンダーバイアスが幼少期から刷り込まれていく過程や大学入試における性差別など、幅広くジェンダーに関する問題を取り上げている。「女子は数学が苦手」というステレオタイプが理系科目の成績に影響を及ぼすだけでなく、大学進学から学部の選択にまで負の影響を及ぼしているという知見は抑えておくと良いだろう。学生のコメントも紹介されているので、大学の講義を受けた気分になれる。分かりやすいのでオススメします。2025/05/14

アドソ

15
東大で多様性と包摂に関わるお仕事をされている先生。さすがである。いままで読んだジェンダー関連の本の中でいちばん納得できたし、何が問題なのかとてもわかりやすかった。著者が授業を行ってきた大学で集められた学生の生の声はたいへん貴重だ。こういう声は昔からあったことはあったのだろうけど、それを吸い上げる人も発信する人も少なかったのだろう。東大が率先して意識をアップデートすることで、日本の隅々にまでいきわたってほしい。2025/03/01

ザビ

15
「ジョギングしている社長が、犬の散歩をしている秘書と道で会う」この一文を絵に描いてもらった時、ほとんどの学生が社長=おじさん、秘書=女性になるらしい。女性の社長を描く学生がほとんどいない現実…多くの人のこんな無自覚な思い込みが、日本のジェンダー格差の堅固さを物語っているという。一方、ジェンダー論者は神経質過ぎると否定的な立場もあるとは思う。ただ、この無自覚な思い込み(世間の常識)に疑問を問い続けることは、とてつもなく巨大な相手に挑む戦いのような気がしてならない。ちょうどカフカの「城」で、測量士Kが城を→2024/12/26

kitten

12
図書館本。著者が大学の講義で行った内容を元にした本。ジェンダーフリーは難しいのよ。社会の構造的問題もあり、今がちょうど過渡期だと感じる。なぜ、女子が野球やサッカーをやれないのか?なぜか女子はマネージャーという流れ。大学の女子枠の問題。あれは基本AO入試の話なんで、女子枠ではなく推薦入試の問題じゃないの?と思うが。フェミニストは生きづらいだろうな、と思う。今がまさに、変換の時代だからカウンターも強いんだろう。2025/03/19

二人娘の父

10
「なぜ東大は男だらけなのか」(矢口祐人)は東大教員視点からの問題提起だったが、本書は実際に東大で学んだ女性からの視点での記述。答え合わせをしているかのような感覚で読んだ。ただ本書の射程は幼児期からのジェンダー教育についてがテーマ。親や教師という立場から、子どもたちにどう向き合うのか、自身の体験も踏まえて分かりやすく(←大事)論じられる。章ごとに紹介される学生のレポート(一部)の内容が非常にリアリティがあり、普段ほとんど学生との接点がない自分にとっては、大いなる学ぶとなった。著者の今後の活躍に期待を持った。2025/02/25

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