ちくま新書<br> 中国共産党vsフェミニズム

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ちくま新書
中国共産党vsフェミニズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076380
  • NDC分類 367.222
  • Cコード C0236

出版社内容情報

中国に女権主義(フェミニズム)ブームがやってきた。「なぜこの社会は不公正で不条理なのか」。自らの境遇に不満を募らせる女性たちの問いに、女権主義が答えを与えたからだ。「天の半分を支える」といわれてきた中国の女性だが、建国以来、中国共産党最高指導部にその姿はない。改革開放政策は男女格差を広げ、出産や結婚から女性は遠ざかる。女性への暴力や人身売買の報道もあとを絶たない。女権主義を手に入れた女性たちに対し、政権は神経をとがらせる。MeToo運動の最中に現地取材をした中国特派員が見た、抵抗と弾圧の最前線。

内容説明

中国に女権主義(フェミニズム)ブームがやってきた。「なぜこの社会は不公正で不条理なのか」。自らの境遇に不満を募らせる女性たちの問いに、女権主義が答えを与えたからだ。「天の半分を支える」といわれてきた中国の女性だが、建国以来、中国共産党最高指導部にその姿はない。改革開放政策は男女格差を広げ、出産や結婚から女性は遠ざかる。女性への暴力や人身売買の報道もあとを絶たない。女権主義を手に入れた女性たちに対し、政権は神経をとがらせる。MeToo運動の最中に現地取材をした中国特派員が見た抵抗と弾圧の最前線。

目次

第1章 中国に女権ブームがやってきた(女権主義ブーム;事件が映す性差別 ほか)
第2章 なぜ「天の半分を支える」女性を恐れるのか(中国共産党の女性活用;法制度の改善 ほか)
第3章 MeToo運動が中国に残したもの(弦子さんの訴え;なぜ司法の救済はなかったのか ほか)
第4章 中国社会に響く不協和音(急速な少子化とちぐはぐな対応;結婚に背を向ける ほか)
第5章 変革の新たな担い手(女性たちの白紙運動;「民運」とMeToo運動)

著者等紹介

中澤穣[ナカザワミノル]
1977年生まれ。一橋大学大学院修了後、2003年に中日新聞に入社。同社東京本社(東京新聞)社会部、外報部などを経て、2018年より4年間中国総局(北京)特派員として中国、台湾、香港などを担当。現在、同新聞政治部所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

18
一読して、中国共産党がフェミニズムを槍玉に挙げているというより、習近平政権が社会運動全体を警戒しており、その中にフェミニズムも含まれているだけのことではないかという印象を抱いた(無論それはそれで問題なのだが)。最後の天安門事件の指導者王丹が性加害で告発されたことを取り上げ、彼を含む民連が家父長制的な感覚を持っているということでは共産党と何ら変わりないという指摘は興味深く読んだ。近年中国ドラマでは現代劇も時代劇もフェミニズムが底流にある作品が主流となっているが、それについて全く言及されていないのも不満。2024/08/09

サケ太

13
中国においてフェミニズムも中国共産党の政策を否定する社会運動の一環として、警戒し締め付けている。中国でフェミニズムを掲げることの困難さ。ネット上でしか連帯できない状態。様々な事例をあげつつ、フェミニズムの理解の難しさも感じた。2024/08/22

電羊齋

12
中国社会での近年のフェミニズムブーム、MeToo運動と当局の弾圧がよくまとめられている。中国でのいろいろな事件が映す男尊女卑、女性差別、セクハラ、そして少子化・非婚化などの問題は文化的に近い日本と類似していると感じた。一方で、中国でのフェミニズム運動が社会的広がり故に当局の警戒を受けていることは、「正しさ」を独占し、かつ人民が横につながることを許さない共産党政権らしい特色か。社会主義的な男女平等の建前が薄まり、家父長制へのバックラッシュ、男女平等の後退が習近平政権になって加速していることがわかる。2024/08/26

kenitirokikuti

10
著者は東京新聞記者で、2018〜22年に中国総局(北京)特派員。本書はおもにその間の中国の女権主義に関する動きを追う。〈ある特定の国で、特定の時期に、フェミニズムが強い影響力を持つことがあるが、中国ではそれがこの時期にあたるのではないだろうか。〉(まえがき)。女性の社会進出が急に進んだときに起こるのだろう▲習近平時代に女性の権利に関する立法が成されているが(民法典のセクハラに関する独立した条文や、反家庭内暴力法など)、統治の安定性が優先され、セクハラ裁判では訴えた女性側が敗訴している例が取り上げられる。2024/12/28

二人娘の父

8
「農村」「秘密結社・カルト」に続いて中国関連の新書。本書のテーマは「中国共産党とフェミニズム」。最も親和性が低いと思われる二つの関係。読後の感想は「やはりそうか...」である。個人的に中国は米国に次ぐ先進資本主義国でありつつ、先鋭化・現代化した家父長制を基盤とした超管理統制社会との認識。その中で最も酷い立場にある女性たちの姿である。農村地域での女性の状況に関する取材がない(著者もそれは自覚)ことは残念。紹介される事例や体験談はどれも衝撃的であり、細かな性被害の描写もある。サバイバーの方には注意を促したい。2025/03/14

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