出版社内容情報
直感的な善悪の方が哲学的倫理学より正しいのではないか。倫理学を根底から問い直し、学問としての倫理学が真に目指すべきものと倫理学的観点の面白さを伝える。
内容説明
本書は、倫理学を学びたい人、社会の多様な出来事に倫理的問題を見出だそうとする人に向けて、倫理的諸問題と倫理学の関係を斜めに解き明かし、倫理学の全体像を描き出す。まず倫理・倫理学とは何かを整理し、倫理学という学問の日本における受容史を解説。さらに、倫理学のもつ根本問題―倫理の実践はどうあるべきか、真の善を目的とした行動に人々を駆り立ててよいのか―を根源から考察。学問としての倫理学が真に目指すべきものと、倫理学的観点の面白さとを伝える。
目次
第1章 倫理とは何か(倫理と善;倫理規定;応用倫理;倫理と道徳;倫理的なもの)
第2章 倫理学の歴史(西欧の倫理学;わが国の倫理学;学問について;倫理学の今日)
第3章 倫理学の根本問題(倫理学は政治なのか?;倫理学は何もできないのか?;倫理学は嘘つきなのか?;倫理学は手段を正当化するのか?;倫理学は善なのか?)
第4章 身体の倫理学の基礎づけ(体調と倫理;身体;言説としての倫理;意識の受動性;能動性の経験;思考と身体;習慣;倫理的思考)
著者等紹介
船木亨[フナキトオル]
1952年東京都生まれ。東京大学博士(文学)。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)博士課程修了。専修大学名誉教授。専攻はフランス現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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