出版社内容情報
飛鳥京から平安京まで、王宮が遷都と造都を繰り返したのはなぜだったのか。歴史家が自ら現地を歩き、文献史料を再検討し、宮都の知られざる事実を掘り起こす。
内容説明
よく知られるように平城京・平安京以外にも、古代には数多くの宮都があった。王権の所在地であり国家統治の中枢だった王宮は、やがて「百官の府」と称され、京域に貴族官人や庶民が集住し都市文化が萌芽。それは遷都と造都を繰り返す中でもたらされた。半世紀以上にわたり、古代の宮都を訪ね歩いてきた著者が、過去の景観と現在を比較し、文献史料を再検討することによって、宮都の知られざる事実を掘り起こす。通説にとらわれずに史実を明らかにしてきた碩学による宮都案内。
目次
序章 峠の文明開花
第1章 宮都の原郷
第2章 遷都の条件
第3章 藤原京へ
第4章 平城京へ
第5章 流離する宮都
第6章 「山背」宮都へ
第7章 平安新京
第8章 王朝文華の源泉
第9章 平安京三題
終章 京都が「京都」でなくなる時
著者等紹介
村井康彦[ムライヤスヒコ]
1930年山口県生まれ。京都大学文学部大学院博士課程修了。専攻は日本古代史・中世史。国際日本文化研究センター名誉教授・滋賀県立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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眉毛ごもら
2
紀行文+宮都についての論考。実際に歩いてみよう派としては恭仁京、紫香楽京、長岡京、大津京来は未踏なので来年の目標にしよう。たまに斬新()な説も載っているでそこら辺は脳内のよくわからない棚に置いた。摂関期大好きなので内裏図はよく見るが大内裏図はだいたいさっと流し見していたせいで宴の松原の場所を長年勘違いしていたことが発覚。どセンターにあった。殺人事件とか妖怪とか出てたので勝手に内裏の北辺にあるのだろうと思っていたが内裏の西にぽっかり内裏とほぼ同サイズにあったので驚いた。イメージでなくちゃんと確認すると大事。2023/12/23
onepei
1
あっちこっち移動するなあ2023/11/26
おおい
1
歴史背景はともかく、もっと歩いてる紀行文がほしかった。2023/11/23
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