ちくま新書<br> 紛争地の歩き方―現場で考える和解への道

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ちくま新書
紛争地の歩き方―現場で考える和解への道

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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075505
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0231

出版社内容情報

カンボジアからシリア、ボスニアまで世界各地の紛争地で現地の平和に貢献する活動を行ってきた国際紛争研究者が、紛争の現場を訪ね、和解とは何かを問いなおす。

殺しあいをしてきた人々は、どのように仲直りをするのか。闘いを通じて増殖され蓄積された憎しみ、悲しみ、怒り、憤りを当事者たちはどう処理するのか。和解を促すうえで、第三者のどのような手助けが効果的なのか。カンボジア、東ティモール、インドネシア、アフガニスタン、スリランカ、フィリピン、キプロス、ボスニアなど世界各地の紛争地で、現地の平和に貢献する活動や研究を行ってきた国際紛争研究者が、紛争の現場で見て、感じ、考えたことをもとに和解の物語を綴ってゆく。

内容説明

殺しあいをしてきた人々は、どのように仲直りをするのか。闘いを通じて増殖され蓄積された憎しみ、悲しみ、怒り、憤りを当事者たちはどう処理するのか。和解を促すうえで、第三者のどのような手助けが効果的なのか。カンボジア、東ティモール、インドネシア、アフガニスタン、スリランカ、フィリピン、キプロス、ボスニアなど世界各地の紛争地で、現地の平和に貢献する活動や研究を行ってきた国際紛争研究者が、紛争の現場で見て、感じ、考えたことをもとに和解の物語を綴ってゆく。

目次

第1章 カンボジア―和解の旅の起点
第2章 南アフリカ―和解を考える旅
第3章 インドネシア―民主化という名の和解
第4章 アチェ―和解に優先する復興
第5章 東ティモール―和解の二局面
第6章 スリランカ―多数派勝利後の和解
第7章 ボスニア・ヘルツェゴビナ―民族という火種は消せるのか
第8章 キプロス―分断から和解は生まれるか
第9章 ミャンマー―軍事政権との和解
終章 現場で考える和解への道

著者等紹介

上杉勇司[ウエスギユウジ]
1970年生まれ。国際基督教大学教養学部を卒業後、米国ジョージメイソン大学・紛争分析解決研究所で紛争解決学の修士号を取得、英国ケント大学で国際紛争分析学の博士号を取得。NPO法人沖縄平和協力センターを設立し、平和構築の現場で活動。カンボジア、東ティモール、インドネシア、アフガニスタン、スリランカ、フィリピン、キプロス、ボスニアなど世界各地の紛争地で、現地の平和に貢献する活動や研究を行ってきた。現在、早稲田大学国際学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よっち

34
殺しあいをしてきた人々は、どのように和解するのか。世界各地の紛争地で、現地の平和に貢献する活動や研究を行ってきた国際紛争研究者が、紛争の現場で見て、感じ、考えたことを綴る一冊。内戦状態だったカンボジア、人種差別があった南アフリカ、独裁からの民主化したインドネシア、対照的な道を辿ったアチェと東ティモール、多数派が勝利したスリランカ、多民族ゆえに難しいボスニア・ヘルツェゴビナ、分断するキプロス、軍事政権のミャンマーなど、背景も違えばその過程や結末も違っていて、分かりやすい正解もないだけになかなか難しいですね。2023/06/13

奈良 楓

18
【良かった】● 2023年4月刊。新書とは思えない濃度の本でした。 ● 正義の追及か和解かの問題。 ● 紛争当事者の双方、エリート層/軍部/民衆など、9地域を現地取材をもとにし多層的に分析した本。 ● 紛争当事者の一方が勝利したスリランカでの和解の道、など専門家ならではの分析が興味深かったです。 2024/02/16

さとうしん

11
東南アジアを中心に世界の紛争地での様々な和解のありようを見ていく。和解後も黒人と白人が交じり合わない南アフリカ、民主化と経済成長で和解後の不満を抑え込むインドネシアといったように、逆説的な事例が目立つ。そうしたありようから、我々が韓国人や中国人と歴史認識問題で和解するには、あるいは中国人が香港人と和解するとしたらどのような方法を採ればいいのかといったことを考えさせられた。2023/06/27

しゅー

9
★★★「地球の歩き方」in 紛争地域 。世界各地の紛争について学び、各地各様の「和解」への道のりを著者と一緒に考察していくことができる。もしも善悪二元論で物事を捉えて「悪」を罰して終わり(応報的正義)であったなら、どんなに楽だろうか。対立してきた者同士の間に国境があるのならともかく争いが終わったあとでも同じ街や村のなかで両者が一緒に日常生活を送らなければいけないとしたら。ある部分では過去を水に流し、利益配分を巧く調整し、そんな辛抱強い営みが必要になってくる(修復的正義)。現地の空気感を伝えるコラムも良い。2024/01/08

とりもり

5
紛争の理由は数多あれど、無辜の市民が犠牲になるという構図だけは変わらない。宗教に紛争の理由を求める風潮があるが、それはあくまで理由の一つに過ぎないことが、この本を読めばよく分かる。和解が少数派の中の少数派の権利を考慮しないことが多い、多数派もより広域で見ると少数派に転落する、など問題を複雑化させる要因には事欠かない。紛争を終わらせるには過去の罪を赦すか、徹底的に少数派を抑え込むかしかない、そして、少数派に手を貸すということは紛争を長期化させて犠牲者を増やす結果になるという現実が哀しい。★★★★★2023/11/05

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