出版社内容情報
世界人口の1%未満が富を独占する現状は、実は不正義であるばかりか経済成長を阻害し環境問題を悪化させる。この状況はどうしたら変えられるのか?
かつて不平等を批判することは、左翼的で、非現実的な主張とみなされてきた。しかし、現在では「不平等の拡大は成長と進歩のために必要」としてきた新自由主義的な国の政府やIMFなどの国際機関も、考え方を改めている。不平等の放置は、不正義であるばかりか、経済成長を阻害し、環境問題への取り組みを妨げる「公共悪」として認識されるようになったのだ。しかし、歴史を見れば明らかなように、認識が変わっても、政府はそう簡単には動かない。政府の重い腰を上げさせるには、市民からの突き上げが不可欠なのだ。
内容説明
かつて不平等を批判することは、左翼的で、非現実的な主張とみなされてきた。しかし、現在では、「不平等の拡大は成長と進歩のために必要」としてきた新自由主義的な国の政府やIMFなどの国際機関も、考え方を改めている。不平等の放置は、不正義であるばかりか、経済成長を阻害し、環境問題への取り組みを妨げる「公共悪」として認識されるようになったのだ。しかし、歴史を見れば明らかなように、認識が変わっても、政府はそう簡単には動かない。政府の重い腰を上げさせるには、市民からの突き上げが不可欠なのだ。
目次
序章(不平等は私たちの世代の闘いなのだ;闘いに勝利するためにはあなたが必要だ ほか)
第1章 なぜ不平等との闘いに勝たなくてはならないのか(どのように不平等が拡大しているのか;不平等は私たちをどのように蝕むのか ほか)
第2章 これまでどうやって不平等との闘いに勝ってきたのか(なぜ振り返ることが私たちの計画を進めるのに役立つのか;不平等の影響を最も受けた地域が、それにうまく対処した先進地域になった事例 ほか)
第3章 どのように不平等是正の闘いに再び勝利するか(「何事も成し遂げられるまでは不可能に見えるものだ」;不平等と闘うための政策、それをどう獲得するか ほか)
終章(現場からの報告 三種類の運動)
著者等紹介
フィリップス,ベン[フィリップス,ベン] [Phillips,Ben]
オックスファム、アクションエイド、セーブ・ザ・チルドレンなどの国際NGOを率いてきた市民活動家。国連開発計画の市民社会諮問委員会のメンバーにも選出されている。現在はより平等な世界を目指し成長中の運動、ファイト・インイクオリティ・アライアンスを率いる。またケロッグ・インスティテュート、ロックフェラー財団ベラジオセンターで公共政策や不平等の研究に携わり、ケンブリッジ大学で教鞭をとる
山中達也[ヤマナカタツヤ]
駒澤大学経済学部准教授。専門は新興国経済論、チュニジア経済
深澤光樹[フカサワミツキ]
関西大学商学部准教授。専門は国際貿易論、バングラデシュ経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mc6ρ助
まる@珈琲読書
takao
ウェイクルビー