ちくま新書<br> 和辻哲郎 建築と風土

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ちくま新書
和辻哲郎 建築と風土

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480074690
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0210

出版社内容情報

いまだかつて哲学研究者たちによって顧みられることがなかった和辻哲郎の建築論から、知られざる和辻倫理学の射程を、その広がりと深さにおいて示す試み。

内容説明

いまだかつて哲学研究者たちによって顧みられることがなかった和辻哲郎の建築論を、四つの著作『風土』『古寺巡礼』『イタリア古寺巡礼』『故国の妻へ』と、「桂離宮印象記」をはじめとした桂離宮論のうちに探り、知られざる和辻の射程を、その広がりと深さにおいて示す試み。唐招提寺、薬師寺、法隆寺から、マルセーユ、ローマ、ゴスラー、ローテンブルクの寺院や遺跡を訪ね歩き、そして桂離宮へ―。その足取りをたどりなおし、空間的要素と時間的要素を総合する和辻の眼を手に入れる。

目次

第1章 間柄と建築―『風土』における「ウチ」の分析(台風的性格;「間柄」と「家」―「ウチ」の分析 ほか)
第2章 天平の甍―『古寺巡礼』と唐招提寺論(「屋根の勾配」と「縁側の工合」;パースペクティヴとアイティオロジー)
第3章 建築と風土―『イタリア古寺巡礼』と素材への注目(マルセーユとジェノア;ローマ ほか)
第4章 アルプスの北―『故国の妻へ』とドイツの建築(ゴスラー;ローテンブルク)
第5章 面と線の美学―『桂離宮』をめぐって(日光廟と桂離宮;「桂離宮印象記」 ほか)

著者等紹介

三嶋輝夫[ミシマテルオ]
1949年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。東京大学大学院人文科学科研究科博士課程単位取得退学。早稲田大学芸術学校建築設計科卒業。東京大学文学部助手、青山学院大学専任講師・助教授を経て、青山学院大学文学部教授を長く務めた。専門は倫理学・ギリシア哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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浅香山三郎

11
和辻の建築論を美学や哲学との関係で読み解いていく。和辻が桂離宮の諸問題について、建築史家たちとかなり細かな論争をしていたことは驚きであつた。また、建築に時代精神や風土を読み取るといふ立場の元に、『古寺巡礼』『イタリア古寺巡礼』と『桂離宮』の諸著書が書かれたといふ。『桂離宮』論争の経緯は、事実の積み重ねを元に議論する史家と、それよりさきのことを己の信念(センス)のやうなものを根拠にして論じやうとする美学者の立場を際立たせる。2023/11/06

takao

3
ふむ2022/09/12

Go Extreme

1
間柄と建築―『風土』におけるウチの分析: 台風的性格 間柄と家―ウチの分析 家と街の闇 天平の甍―『古寺巡礼』と唐招提寺論: 屋根の勾配と縁側の工合 パースペクティヴとアイティオロジー 建築と風土―『イタリア古寺巡礼』と素材への注目: マルセーユとジェノア ローマ ベストゥ―ム タオルミーナ、シラク―サ、アグリジェント アルプスの北―『故国の妻へ』とドイツの建築: ゴスラー ローテンブルク 面と線の美学―『桂離宮』をめぐって: 日光廟と桂離宮 桂離宮印象記 桂離宮ー制作過程 批判と応答 桂離宮ー様式の背後2022/04/30

yokkoishotaro

0
「和辻哲郎をこう読んでいるんだ」と大変勉強になった。特にキオストロの話は大変興味深かった。これはピロティの話につながりそうな気もして、とても刺激的だった。2023/12/30

8

0
私の様な和辻懐疑派には、すでに和辻の考察を素直に受け入れる事が出来なくなっている事が強く感じられた。和辻の言及は“新しい解釈”の提示であって、“新しい事実や証拠”を提示しない。自分の使った資料だけを根拠に自説を門外漢に批判されれば、専門の研究者が怒るのは当然である。和辻のタチが悪いのは、しばしば和辻の解釈が正解に近そうな事にある。 “若手の新発見”に対する敬意を持たない時点で、いかに“イデアを見る眼”があろうとも、そのまま和辻説に与するのは躊躇われる。2022/06/03

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