ちくま新書<br> ミャンマー政変―クーデターの深層を探る

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ミャンマー政変―クーデターの深層を探る

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480074126
  • NDC分類 312.238
  • Cコード C0231

出版社内容情報

二〇二一年二月、ミャンマー国軍がアウンサンスーチー国家顧問らを拘束した。現地取材をもとに、この政変の背景にある国軍、民主派、少数民族の因縁を紐解く。

内容説明

二〇二一年二月一日、ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問らを拘束した。民主化に舵を切ったとみられていた国で起きた突然の政変は、世界に衝撃を与えた。民政移管後もなお大きな力を維持していた国軍が、なぜ今クーデターに踏み切ったのか。その背景にあるのが、ビルマ人ナショナリズムに基づく国軍、スーチー率いる民主派NLD、国内に一〇〇以上存在するとされる少数民族の因縁だ。現地取材をもとに三者のもつれた関係をひもとき、クーデターの深層を探る。

目次

第1章 クーデターの衝撃(未明の急襲;暴挙の前兆;広がるデモ)
第2章 スーチーと国軍(創設の父、対立の娘;特権の侵食;冷めた関係)
第3章 多民族国家の矛盾(ロヒンギャ七〇万人の流出;独立国「ワ」;タイ国境の両側)
第4章 狭まる言論(真実への報復;後退する自由;暴走するSNS)
第5章 問われる国際社会(関係国の思惑;日本の役割)

著者等紹介

北川成史[キタガワシゲフミ]
1970年、愛知県生まれ。早稲田大商学部卒。1995年に中日新聞社入社。同社東京本社(東京新聞)社会部を経て、2017年9月から3年間、東京新聞・中日新聞バンコク支局特派員(19年8月から支局長)として、アジア・オセアニアを担当した。現在、東京本社社会部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

66
ジャーナリストの手によるミャンマーのクーデターの概説書だが、ロヒンギャやその他の少数民族の問題にも触れている。著者自身の現地での制約が多い中での取材に加え、帰日後も在日ミャンマー人への取材や、インターネットを駆使した取材により、事態を立体的にまとめてあり、読みやすい文章もあってすらすら読める。戦後ミャンマーの軍政史と民主化、スーチーの光と影も捉えられており、当然「民主化」寄りの視点だが、現代ミャンマーを知るにも適当。軍優遇の現憲法にも詳しく、「あとがき」の憲法改正の際に警戒するべき点についての指摘も重い。2021/09/19

coolflat

18
2021年2月1日、ミャンマー国軍によるクーデターが起きた。研究者はこぞってクーデターは実際に起きると予想していない出来事だったという。何よりの根拠は、軍政下の2008年に制定された現行憲法が、国軍に様々な特権的な地位を与えている点だった。国家の暴力装置はすべて国軍が掌握し、シビリアンコントロールは利かない。また外国籍を持った家族がいる場合、国家元首である大統領や副大統領になれない。スーチーの大統領就任を阻む狙いがありありと透ける。国家の非常事態の際、大統領が全権を国軍総司令官に委譲できる規定もある。2022/07/27

Francis

14
今年2月に起きたミャンマーのクーデター、そしてロヒンギャ問題とミャンマー国内の少数民族問題の現状を取り上げている。クーデターは明らかに権力を持ち過ぎたミャンマー国軍に大きな問題がある。一方でアウンサンスーチー国家顧問にも問題があったこと、ロヒンギャ問題や少数民族問題でも国民民主連盟政権にも至らなかった点があったのは間違いない。とは言え1988年以来続くミャンマー民主化は民政移管してようやく10年になったばかり。クーデターに今なお抵抗し続けているミャンマー国民は本当にたくましくなっていると思う。2021/08/28

穀雨

8
東京新聞のバンコク特派員がここ数年の取材をまとめたもので、ミャンマー国軍とNLDの相剋やロヒンギャ問題、少数民族問題など、さまざまなトピックが取り上げられている。ロヒンギャ問題でミャンマーの仏教徒の大部分が政府の対応を支持していることには、国軍=悪、民主化勢力=善という図式だけでとらえきれない問題の複雑さが感じられた。個人的には、90年代に「アヘン王国」として知られたワ自治州のいまを知ることができてうれしかった。2021/12/06

乱読家 護る会支持!

3
選挙制度で選ばれた政治家を、民主化している国の「国軍」が政治家を拘束するのか? 勝手なことをする「国軍」を拘束する「組織」は存在しないのか? 「国軍」はどうやって維持されているのか?スポンサーは存在するのか? まずは「国軍」を解体すること無しに、民主化が先にはかれるのか? 元々、ミャンマーはどのような国で、どのような歴史的背景があり、どのような民族で、どのような宗教を信じているのか? そして、民主派と国軍幹部の人たちのそれぞれが信じる「国家の哲学」とは何なのか? わかりやすく書いて欲しい。 2022/06/21

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