出版社内容情報
理不尽な「悪魔の証明」の追及による、説明の無限ループを避けるにはどうすればいいか。犯罪学、統計学、宗教学の知見から迫る。
内容説明
事実ではないことを「そんなことはなかった」と説明するのは、実際にあったことを立証するよりも困難だ。しかし人は往々にして、そんな「悪魔の証明」を他人に強要する。思い込みが先行した追及は、ともすると自らの挙証責任をないがしろにするので、相手に説明の「無限ループ」を迫ることになる。敵を混乱させたり、イメージ悪化を図るには有効だが、もはや建設的な議論や問題点の抽出は望めない。本書では、犯罪学や統計学、そして宗教学も参照しながら、悪魔の証明の正体に迫ろう。
目次
プロローグ 悪魔の証明
1 犯罪を証明する手続き―「あったことを証明する」ことすら簡単ではない
2 挙証責任―立証の責任は誰にあるか
3 不可能性―社会的不可能と神学論争
4 非合理性―科学的判断と不思議な論理
5 間接補強証拠・要因―証拠とデータの判断、討論の決着
6 「なかったこと」の証明―武器になる反論とは
著者等紹介
谷岡一郎[タニオカイチロウ]
1956年大阪生まれ。80年慶應義塾大学法学部を卒業後、83年南カリフォルニア大学行政管理学部修士課程修了、89年社会学部博士課程修了(ph.D)。大阪商業大学教授を経て、97年同大学学長、2005年谷岡学園理事長。専門は犯罪学、ギャンブル社会学、社会調査論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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