出版社内容情報
プロ診断医はミクロからマクロへ、2次元から4次元へと自在に思考を巡らせて病気の起きている理屈を考え、患者の身体の中で起きていることをあぶりだしている。
内容説明
病名よりも診断よりも大切なのが治療です。症状の原因が分からず、診断名も与えられない…ということでいろいろな病院や科へ回る患者さんがいます。それは間違っています。症状が起きている仕組みやメカニズムが推定できれば治療はできるのです。では医者はそのために患者の何をみているのか?プロ診断医が行う病態把握のための四次元思考をお見せします!
目次
第1章 診断とは
第2章 素人の診断、プロの診断―プロ診断医はどこが違うのか
第3章 診断で使う思考法
第4章 プロ診断医の視座―形態によらない診断
第5章 時間を見て、動かす
第6章 みえないものをみる!―『四次元』
第7章 究極の診断のために
著者等紹介
國松淳和[クニマツジュンワ]
1977年愛知県生まれ。医療法人社団永生会南多摩病院総合内科・膠原病内科部長。リウマチ専門医、総合内科専門医の資格を持ち、不明熱をはじめとした「原因のわからない病気の診断と治療」を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かめぴ
14
思考を知りたくて読む。目から鱗。診断名より治療が大事。いゃあ当たり前だったわ。ストンと落ちる。診断名からの治療だと思い込んでた。プロとは、善人でない・共感性はなくていい・自分の個性を打ち出す・それを磨く・職人気質…納得。わかりやすい文章で、とてつもなく頭の良い人だなぁと惚れ惚れして読了。会社の人に初めて勧めた。。2021/03/07
Iwata Kentaro
11
著者献本御礼。プロの思考プロセスを言語化し、かつノンプロに追体験してもらおうと意図した本(だと思う)。それが可能なのかは僕には分からない。が、一定数の医者は本書を読んで憤慨するだろうから、一般書にしたのは正解なのかもしれない。2022/03/02
kenitirokikuti
10
図書館にて。2020.11刊行。著者は総合内科専門医の資格を持つ臨床医。特に「原因のわからない病気の診断と治療」を専門とする▲あのねぇ患者サンさぁ、保険金が下りないから診断名を欲しがるのは分かるけどぉ、患者に必要なのは治療なのよ? 医者にPCR検査しろって迫るのは視野狭窄に陥った素人さんの意見だかンね? 2020/12/20
茶幸才斎
6
例えば私は、端末でシステムが使えないとき、再起動すべきか、経路上の抜線や電源断を疑うべきか、名前解決やルーティングの問題か、確度の高い仮説が瞬時に浮かぶ。このとき私は、社内イントラの全体構成と端末のNICを出立するパケットの両方を同時にみており、ケーブルや機器内を走るデータの様相を動画でみている。余談だが、ドラえもんの四次元ポケットは、四次元的FTP技術だろう。こんな雰囲気で、医師である筆者はどんな思考と視座で病気を診断しているか解説し、自己の個的な物事の感じ方は大事にしたいね、と云っている味わい深い本。2021/06/10
Mao
5
徹頭徹尾、上から目線。そりゃ、できない・知らない人もいるだろうけど、自分以外はみんなできない・知らないとでも思っているかのような書き方でウザイ。もうちょっと謙虚になれば診断も治療も上手くなりそうだと思った。2021/06/12