出版社内容情報
創価学会、霊友会、大本、立正佼成会──。なぜ日本では新宗教がかくも大きな存在になったのか。新宗教から日本人の精神の根源に迫り、現代の救済のかたちを問う。
内容説明
創価学会、霊友会、大本、立正佼成会、PL教団、天理教―。日本ほど新宗教が大きな力をもつ国は世界に類例がないといわれるが、どうして日本で新宗教はこれほどの影響力をもつのか。近代に大発展した新宗教はなぜ現代において衰退しつつあるのか。救いの信仰に向けられた人々の心はどこへ向かっているのか。この三つの問いはそのまま日本の近代とは何かを問うことでもある。「宗教からスピリチュアリティへ」の転換期にある現代において、人間を救済できるのか。「新宗教」が明らかにする、時代の相貌と日本人の精神の根源に迫る。
目次
新宗教とは何か
新宗教としての創価学会
創価学会―弾圧と戦後の変容
法華系の新宗教―霊友会系の新宗教教団
大本の誕生と背景
二度の大本事件
新宗教発展の社会背景
新宗教の思想と信仰
江戸時代に形づくられた発生基盤
明治維新期の新宗教の展開
救済宗教としての新宗教
現代日本人の宗教意識の変容
新宗教の後退とオウム真理教
新宗教と新宗教以後のスピリチュアリティ
「救い」にかわるものを求めて
著者等紹介
島薗進[シマゾノススム]
1948年生まれ。宗教学者。東京大学大学院人文社会系研究科名誉教授。上智大学神学部特任教授、グリーフケア研究所所長。専門は日本宗教史。日本宗教学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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