ちくま新書<br> 現代日本政治史―「改革の政治」とオルタナティヴ

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現代日本政治史―「改革の政治」とオルタナティヴ

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480073426
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

出版社内容情報

「改革」という語はいかにして日本政治のキーワードとなったか。現代政治を「改革の政治」という視点から再検討し、その混迷を打破する新たな政治像を模索する。

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 「改革」はいかにして政治の表舞台に躍り出たのか。長らく戦後政治の基調であった「保守vs革新」という構図は冷戦終結とともに崩壊し、一九九三年の政界再編以後、日本政治は保守の水ぶくれが進む。そこに現れたのが、旧来の保守政治を維持する守旧派と、その刷新を求める改革派という新たな対立軸だった。本書では「改革の政治」という視点から平成政治を再検討し、その混迷を打破するもう一つのヴィジョンを提示する。現実と格闘する政治学者が切り拓く、日本政治の新たな地平。

内容説明

「改革」はいかにして政治の表舞台に躍り出たのか。長らく戦後日本政治の基調であった「保守vs革新」という構図は冷戦終結とともに崩壊し、一九九三年の政界再編以後、保守の水ぶくれが進む。そこに現れたのが、旧来の保守政治を維持する守旧派と、その刷新を求める改革派という新たな対立軸だった。本書では「改革の政治」という視点から平成政治を再検討し、その混迷を打破するもう一つのヴィジョンを提示する。現実と格闘する政治学者が切り拓く、日本政治の新たな地平。

目次

序章 現代日本政治の対立軸
第1章 「保革対立」から「改革の政治」へ
第2章 「改革の号砲」としての政治改革
第3章 行政改革と「改革を競う野党」
第4章 構造改革と保守政治の再編成
第5章 「改革の政治」と民主党政権の性格
第6章 「改革」の鬼子としての維新
第7章 安倍政権と「改革」の曲がり角
終章 日本政治のオルタナティヴ

著者等紹介

大井赤亥[オオイアカイ]
1980年東京都生まれ、広島市育ち。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は政治思想史・現代日本政治。東京大学、法政大学、昭和女子大学などで政治学の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nishiyan

12
平成の政治を彩った事象を分析する新書が多く出版される昨今、「改革」にスポットを当て、辿ってきた歴史と問題点を再検討し、次世代の選択肢を模索する新書。行政改革と政治改革。この二つの異なる改革が強く求められるようになった中で、守旧保守と改革保守の二つに揺れながら、強かに生き抜いてきた自民党の存在は興味深かった。時の政権によって改革の名を使いながら、右派イデオロギーとポピュリズム、左派的な政策をも縦横無尽に使ってきた平成の政治。これでは対応しきれない危機の時代に政治は改革に変わる軸を見せられるのか。気になった。2021/09/23

バーバラ

10
自分が有権者になった頃から今までの日本政治史をおさらいした気分になった。私の子どもの頃は保守vs革新というのが対立軸であったが、それが改革保守vs守旧保守に変わったとある。そういう視点で見ると行政改革とか政治改革と「改革」が流行り言葉のようになっていた頃の政界の様子が鮮やかに蘇る。私は立憲民主党党員で代表選の最中にこの本を読んだのだが、民主党が他党と合流し組織としては大きくなっていくにつれ本来の姿から変わっていく様が述べられる件では、現在の立憲民主党とオーバーラップして切なくもなった。2021/11/29

のら

4
守旧保守と改革保守をキー概念に、改革の政治という視点からおよそ30年間の日本政治を概観。文章の冒頭に要点を示し、続く文章でその要点を補足するスタイルで書かれており、非常に読み易く理解しやすい構成になっている。経済的データなどは本書では示されていないものの、改革の政治がどういう帰結を日本社会にもたらしたのかは火を見るよりも明らか。改革の政治に代わり得る方向性(公が機能する道)を本書でも終章にチラッと示している。日本政治が改革の政治という視点から整理できる良書でした。2022/10/18

Go Extreme

3
現代日本政治の対立軸 「保革対立」から「改革の政治」へ: 「保守」と「革新」 「改革」の起点としての中曽根行革? 「改革」の起点としての一九八九年 「革新」から「改革」へ 「改革の号砲」としての政治改革 行政改革と「改革を競う野党」 構造改革と保守政治の再編成 「改革の政治」と民主党政権の性格 「改革」の鬼子としての維新 安倍政権と「改革」の曲がり角 日本政治のオルタナティヴ: 「守旧保守」と「改革保守」を超えて 市民社会の活性化 機能する政府の復権 公正なグローバリズム2021/11/03

左手爆弾

2
冷戦崩壊後、保守と革新という対立軸は強い意味を持たなくなった。では何が軸になったのか。筆者はそれに「守旧保守」と「改革保守」という答えを与える。かつての保守は社会主義の台頭を防ぐという点で農林水産業や中小企業からのボトムアップを重視していた。しかし、この図式が崩れると、どちらを向いても保守という状況が出現した。改革保守はなぜか改革の矛先を選挙区制度に向け、結局これが後の政治の方向性を形作る。そうした中で「第三極」という形で自民党ではないもう一つの保守政党が模索されるようになる。2022/01/24

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