ちくま新書<br> 消費税増税と社会保障改革

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ちくま新書
消費税増税と社会保障改革

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  • サイズ 新書判/ページ数 368p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480073242
  • NDC分類 364
  • Cコード C0236

出版社内容情報

新型コロナ流行による大打撃以前から、消費税増税のために経済や福祉はボロボロ。ウイルスとの闘いのさなかでさえ、社会保障を切り下げる日本のドグマ。

内容説明

消費税増税で経済が急速に冷え込むさなか、新型コロナで私たちは痛めつけられた。そもそも消費税増税の理由は嘘ばかりで、社会保障は後退し続けているし、年金・医療・介護・子育てすべてにおいて、高負担低福祉状態にあり、疫病の流行で、その危機は一層深まった。いっぽう大企業の法人税や高額所得者への所得税は減税が強行される。日本の税制と社会保障はいまどうなっているのか。今後どうすれば建てなおすことができるか。

目次

序章 消費税10%と新型コロナの衝撃
第1章 消費税のいびつな仕組み
第2章 消費税と法人税・所得税
第3章 年金を問いなおす
第4章 医療を問いなおす
第5章 介護を問いなおす
第6章 子育て支援・保育無償化のゆくえ
終章 消費税と社会保障はどこに向かうのか

著者等紹介

伊藤周平[イトウシュウヘイ]
1960年山口県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。労働省(現厚生労働省)、社会保障研究所(現国立社会保障・人口問題研究所)、法政大学助教授、九州大学助教授、鹿児島大学法科大学院教授を経て、鹿児島大学法文学部教授。専門は社会保障法。著書には、『介護保険法と権利保障』(法律文化社、日本社会福祉学会学術賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムチコ

9
基本的に安倍政権がこれほど制度を改悪した!という論調なので、支持者の人は読み難いかもしれない。が、消費税と社会保障制度が近年どれほど場当たり的かつ利用者へ不親切な改定をされてきたか、政権維持のために不都合な問題を棚上げ・先送りにしてきたがよーくわかる。問題点の指摘だけでなく、著者の視点からの改善案が示されているのも好感を持ったし、増築を重ねた旅館のような超複雑な制度のあらましもおさえられる。「でも財源がないから増税しないとヤバいんでしょ、仕方ないんでしょ」となんとなく思ってるようなら読んでおいたほうがよい2020/09/29

かなた

7
消費税は、一般財源と同じ扱いであり、どのように使われたかが確認できないようなシステムになっている。消費税は増税されたが、社会保障費は削減されている。消費税は逆進性、庶民に厳しい税、平等で不公平な税。法人税は40%(1989年)から23.2%(2018年)に大きく下がっている。法人税を安くして企業誘致をする戦略があるが、日本は全く当てはまっていない。大企業の内部留保は過去最高。2022/07/13

しも3

3
筆者の消費税の逆進性の指摘、問題点の解説、又 介護保険の成り立ちとその現状と制度崩壊の危機、医療保険の概説、子育て支援による保育所等を巡る政策、制度上の問題について詳細に指摘される。 種々勉強になった。正直暗澹たる気持ちになる。 現状の政策は ただ 市場経済によって 効率的に運用しながら 予算を膨大させない運用についての努力というようにも考えられた。色々勉強になった。 2024/07/27

Masaki Iguchi

3
特定の政治的スタンスから書かれていることを承知した上で読む必要がある。言ってることはわかるのだが無い袖は振れないのも事実なわけで…。2022/07/11

トラッキー

1
消費税は、その逆進性から、最も不公平な税であり、社会保障の財源とするのは適切ではない。 メディアによる、「消費税=社会保障財源」という報道を鵜呑みにせず、自分で学んで、税制や社会保障制度についての理解を深めること。そして、適切な政策を実現してくれそうな政党を見極めて投票行動に移すこと。自分に出来ることを少しずつでも実行する人が増えれば、政治を変えていけるかとしれない。2024/12/02

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