ちくま新書<br> 「失敗の本質」と戦略思想―孫子・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因

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ちくま新書
「失敗の本質」と戦略思想―孫子・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480072788
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0231

出版社内容情報

名著『失敗の本質』に採り上げられた例も含め、日本陸海軍の戦いを『孫子』とクラウゼヴィッツ『戦争論』により再検討。日本人に欠ける戦略思考の活性化を図る。

内容説明

『失敗の本質』は、日本陸海軍の戦略・作戦の失態を鋭く分析した組織論研究の古典的存在とされている。だが、今も日本ではその教訓が十分に学ばれているとは言い難い。戦略思考の源流は、古代の『孫子』に始まり、一九世紀のクラウゼヴィッツの『戦争論』で深化され、現代でも米国・中国の各軍大学校において真剣に学習されている。これら戦略古典でもって『失敗の本質』に採り上げられた例も含め日本陸海軍の戦いを再検討し、現代日本の賢慮なる戦略思考の活性化を図りたい。

目次

第1章 政治・外交・経済と軍事の関係はどうあるべきか
第2章 ミッドウェー作戦
第3章 ガダルカナル作戦
第4章 インパール作戦
第5章 マリアナ沖海戦
第6章 レイテ海戦
第7章 沖縄戦と終戦経緯

著者等紹介

西田陽一[ニシダヨウイチ]
1976年生まれ。ワシントン州立大学経済学部卒。企業勤務を経て、現在、(株)陽雄代表取締役。自衛隊幹部学校部外講師・明治大学リバティアカデミー講師。事業の傍ら、執筆と講義を行う

杉之尾宜生[スギノオヨシオ]
1936年生まれ。防衛大学校卒。1961年、陸上自衛隊入隊。防衛大学校防衛学教室助教授、教授を経て、現在は戦史研究家(支那事変・大東亜戦争・中東戦争など)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kawa

27
「失敗の本質」は、戦前の日本軍を組織論から読み解く名著であるが、本書は、同書を下敷きに『孫子』(孫武)『戦争論』(クラウセヴィッツ)で説かれる戦略論等を用いてその再考を試みる。その上で、軍のリーダー層の論理性の足りなさと、陸・海軍への帰属意識の弊害から国全体の最適追及が為されなかった等を指摘。軍令部は「艦隊決戦による長期戦」、山本五十六の連合艦隊は「航空決戦による短期決戦」、海軍内部でさえベクトルに齟齬あり(山本に批判的)等、なるほど指摘多数で刺激的な時間を持つことが出来た。両書併せて平行再読をしたい。2020/05/02

CTC

12
19年12月のちくま新書新刊。著者は『失敗の本質』の著者に名を連ねる84歳の杉之尾氏と、76年生まれの実業家で孫子やクラウゼヴィッツに詳しい西田氏の共著。サブタイトルが本書内容をよく表していると思うが…私も『失敗の本質』を最後に読んだのは10年以上前だから、ちとなんとも申せないところもあるが(どっちにせよ本書冒頭にある通り、『失敗の〜』には本当の本質=「敗れるような戦争を始めた(中略)対極的な視点からの言及」がないのよね)、あの本の副読本として面白い本だと思う。似たような本にはない発見もいくつかあった。2020/09/08

ロッキーのパパ

12
評価は★★★(満点は★★★★★) 旧日本軍への『孫子』と『戦争論』の当てはめがありきたり。この本より、ベースとなった『失敗の本質』と『孫子』を勧める。オリジナルの『失敗の本質』は旧日本軍の作戦行動を組織論の観点で分析した点が斬新だった。『戦争論』はボリュームも多いし、内容も難しいので簡単には勧められない。2020/03/07

おやぶたんぐ

4
本書は、日本陸海軍の失態を組織論から分析した「失敗の本質」をベースに、異なる観点ー戦争の本質ーから論じている。戦争は極論すれば外交の一形態に過ぎず、政治に本来的に従属する。また、戦争は経済(当然資源の保有も含む)の枠内でしか実行できず、現実問題として経済の下にある。これは深遠なる理屈でも何でもなく、単なる歴史的事実だろう。かつての日本において、軍事が政治や経済の上に屹立し、戦争が行われたということに戦慄する。2021/05/09

俊毅安村

4
孫氏とクラウゼヴィッツを比較した中から日本軍にあてはめて問題点を洗い出すというスタンスですが 戦略の共有とかのレベルじゃなくて、作戦指針は中身が空だったり、ノモンハンのようになんでも現場のせいにして激戦を生き残った教材になるべき現場指揮官たちに自決を強いたり、インパールのように人間関係で作戦計画が左右されたりはザラだし 総力戦研究所で日本軍有利で組んだデータですら無視、ガナルカナルでは二見参謀を無視、セクショナリズムで陸海の協力すらままならないしね。 戦略云々のレベルじゃない気がします。2020/01/19

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