内容説明
誰もがファストファッションに身を包む現代、格差は目に見えにくいものになっている。では、現実の社会で確実に広がっている、所得や働き方、結婚による断絶を、何を手掛かりに読みとけばいいのか―その答えは、スマホの中にあった!20‐30代女性5442人への調査から、現代女性のSNSとアプリの利用実態を徹底分析。「インスタ映え」だけではない、新しいメディアを駆使して格差社会を生き抜く女性たちの姿が見えてくる。
目次
第1章 露出志向と覗き見志向―SNSで棲み分ける女性たち(Facebook女子―おじさん的ステータスを露出する選ばれた女性たち;ストーリー女子―「今」を露出し、答えを探さずつくる女性たち;ライブ女子―突き抜けた露出の先にうまれる「プチ教祖」;検索女子―「いまここ」にない世界を覗き見る女性たち;閲覧女子―幸せを覗き見て、幸せに備え続ける女性たち)
第2章 インスタ映え系、自己露出系、金融系、占い系―アプリの使い方による女子の類型(利用アプリごとに女子を分類する;インスタ映え系は普通っぽい女子力で勝負する;自己露出系女子はハロウィンで上流意識をアピールする;金融系女子は堅実に蓄財する;孤独に彷徨うゲーム系、占い系、情報系、マッチング系)
第3章 筋肉女子(ボディ系)の誕生とその政治性(なりたい職業はその人を表す;なりたい職業とSNS;ボディ系はかつてのギャル系である;なりたい職業の階級格差;女性はどのように分化したか;ボディ系の政治性)
著者等紹介
三浦展[ミウラアツシ]
1958年生まれ。社会デザイン研究者。一橋大学社会学部卒業後、(株)パルコ入社。『アクロス』編集長を務める。90年、三菱総合研究所入社。99年、カルチャースタディーズ研究所設立。消費社会、若者、階層、都市などの研究を踏まえて新しい時代を予測している
天笠邦一[アマガサクニカズ]
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。藤沢市役所政策研究員、慶應義塾大学SFC研究所などを経て昭和女子大学人間社会学部現代教養学科准教授。専門はメディア論で、子育てなどの日常生活とソーシャルメディアについて研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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