出版社内容情報
社会の仕組みを支えるのが政治だ。政治が失敗すると、自由も幸福も壊れかねない。政府、議会、安全保障など政治の急所を平易に説く。社会の仕組みを支えるのが政治だ。政治が失敗すると、自由も幸福も壊れかねない。政府、議会、安全保障、年金など、政治の急所がみるみる分かる画期的入門書!
橋爪 大三郎[ハシヅメ ダイサブロウ]
著・文・その他
内容説明
日本の政治がうまく行っていない。政治が失敗すれば、私たちの自由も幸福も、壊れてしまいかねない。大きな政府vs.小さな政府、高負担・高福祉vs.自由放任…。対立軸の根本には、哲学の違いがある。だが、政治の基本となる考え方は難しくない。その原則を踏まえて行動すれば、社会は確実によくなっていく。政府、議会、安全保障から、年金、教育、医療保険まで、重要ポイントがみるみる分かる、画期的入門書!
目次
第1講 政治の哲学
第2講 市場
第3講 政府
第4講 議会
第5講 政党
第6講 安全保障
第7講 教育
第8講 年金
第9講 医療保険
第10講 家族
第11講 自由
著者等紹介
橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年、神奈川県生まれ。社会学者。東京工業大学名誉教授。77年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。95~2013年、東京工業大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころこ
32
中国が覇権を握って現在のアメリカのポジションになったときに、他国は中国の価値観に付き従うのか。誰かがこの思考実験に対して答えたのは、中国の価値観に皆が従わないので、覇権は維持できないというものでした。アメリカは軍事力で覇権を握ったともいえますが、多くの国がアメリカの自由の価値観を指示しているから覇権を維持しているともいえます。4章でアメリカの銃規制について論じてます。アメリカでは、合衆国憲法修正第2条が銃規制合法化の障害となっています。と同時に、過去に挑戦を受け続けた独裁者から自由の価値観を守ってきたのは2018/12/02
sasara
17
社会学者橋爪大三郎さん政治は大事と。リバタリアン批判し社会民主主義の実現。安全保障政策は日米安保を堅持。高校まで無償化賛成も大学はレベル低下危惧し自由化希望。医療も年金も破綻を防ぐ為に増税やむなし。残念ながらこのような素晴らしい政策を公約の政党はないようなので自らお作りになるか顧問に就任して実現されてはいかがと。2021/08/26
hk
17
今回の本読みでは、「受益者負担」と「納税者負担」という対立軸を得られたのが大きな収穫だ。乱暴を承知で峻別するならば、受益者負担とは市場の原理に委ねて経済格差を黙認すること、納税者負担とは政府が介入して富を均すこと。この受益者負担と納税者負担の綱引きが政治の大きなイシューだ。例えば昨今盛んに喧伝されている大学授業料の無償化とは、税金で全学生の面倒をみることなので納税者負担の政策となる。ここには機会の平等を担保するという眼目があるが、同時に「無料ならば行かなければ損」という不適切進学者を増やす苗床ともなる。2019/09/16
Hiroshi
4
日本の政治は停滞している。有権者が政治についてしっかりとした哲学をもってないからだ。学校で教えてくれないし、丁度良い本も無い。だったら私が書こう。社会学者である著者が書いた政治の本。政治とは、人々を拘束するような事柄を決めること。近代社会では、法律を作って社会の骨格を決める。民主主義では、一般の人々が政治に参加する。選挙で国会議員を選び、議会に代表を送り、議会が予算や法律を決める。だが国民の関心が低いと民主主義が上手く機能しない。そのため国民が政治を理解し、その原理やメカニズムを熟知していないといけない。2022/03/25
ネムル
4
中高生の時分に読まれたい。2019/07/23