ちくま新書<br> 英語教育幻想

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ちくま新書
英語教育幻想

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480071569
  • NDC分類 375.893
  • Cコード C0282

出版社内容情報

英語ができればグローバルな人材?幼少期からネイティブ教師の教育を受けるのがベスト? 日本人の英語信仰、その真偽をあぶりだす。英語は全世界の人々を繋ぐ? 英語力は経済的な成功に? ネイティブ教師について幼少期から学習するのが良い? 日本人の英語信仰、その真偽をあぶりだす。

久保田 竜子[クボタ リュウコ]
著・文・その他

内容説明

国際化の必要性が叫ばれ始めた一九八〇年代以降、英語教育は常に議論され続けてきたが、特にここ数年「グローバル人材」育成に向けて様々な提言がされてきている。小学校からの早期英語教育、英語による教室指導、外部テストの導入、教員の英語力強化などだ。その裏側には、「英語は全世界の人々をつなぐ」「英語力は経済的成功をもたらす」という、ほとんど信仰のようなものが横たわっている。しかしそれは本当なのだろうか?海外の大学で二五年教鞭をとってきた言語教育学者が、日本人の中に深く根を張る「英語への信仰」と「幻想」を、10のポイントに分けてあぶりだす。

目次

幻想1 アメリカ・イギリス英語こそが正統な英語である
幻想2 ことばはネイティブスピーカーから学ぶのが一番だ
幻想3 英語のネイティブスピーカーは白人だ
幻想4 英語を学ぶことは欧米の社会や文化を知ることにつながる
幻想5 それぞれの国の文化や言語には独特さがある
幻想6 英語ができれば世界中だれとでも意思疎通できる
幻想7 英語力は社会的・経済的成功をもたらす
幻想8 英語学習は幼少期からできるだけ早く始めた方がよい
幻想9 英語は英語で学んだ方がよい
幻想10 英語を学習する目的は英語が使えるようになることだ

著者等紹介

久保田竜子[クボタリュウコ]
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学教授(応用言語学)。長野県生まれ、立教大学卒、公立中学・高校で英語教諭(1980‐1986年)。1992年トロント大学で教育学博士号取得。米ノース・カロライナ大学で14年以上の准教授・教授を経て、2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

59
共通語としての英語(English as a lingua franca:ELF)はジェンキンス、ザイドルホファー、モラネン、村田久美子が推奨した(029頁から)。津田幸男の英語帝国主義論(120頁)は懐かしい。なんだったのか、振り返っておきたい。人的資本ではコミュニケーション力が重要である(153頁)というのは、人的資本経営の時代、さらに追及されてよい。言い換えや相手を理解してのコミュ力は冒頭のELFにつながるようだ(162頁)。上層部との面接でも言われたが、all in Englishでなくていい。2024/02/04

佐島楓

53
英語教育の現状にもっと斬り込んだり、ご自身の受けてこられた教育を具体的に述べたりなさったほうがよかったのではないか。2018/08/09

みそさざえ

13
英語教育だけでなく、言語教育、文化教育に関するクリティカルな見解。データや文献も引用していて説得力はあるが難しすぎず読みやすい。2019/10/30

アリーマ

11
「英語学習は幼少期からできるだけ早く始めた方がよい」「英語は英語で学んだほうがよい」といった、日本人が抱きがちな英語に関する「幻想」を十通り上げて反証していく。著者は言語教育と研究には非常に実績のある人で、実際に調査したデータなども交えて非常に理論的だ。しかし前提になる話や状況は、専門家には自明だが一般的には難しいのでは? もっと説明が必要なように思える。広く読まれるには、もう少しわかりやすい話を展開したほうがいいのかも。世の中に蔓延する英語幻想に反証する試みは重要なので、その辺がちょっと惜しい。★★★2018/09/27

Nobu A

8
著者の学術書を読んでいるが、それらを一般向けに纏め、英語教育の在り方を問う本。国際語と見なされる英語の幻想を10のポイントで押え、社会的視点や言語学知見から解きほぐす。網羅的で内容の濃い1冊。巻末にある実用主義に走らず、言語学習の本来の豊かな人間生活と平和な人間社会の為の教育政策であるべきと言う筆者の提言が説得力を増す。ただ、主要な言語には必ず言語政策が存在し、メディア・リテラシーが発達した現代、前半の英語に関するステレオタイプ等は日本人の過半数がそれ程盲目ではないはず。ある程度改善された現状が知りたい。2018/12/11

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