ちくま新書<br> ヨーロッパ 繁栄の19世紀史―消費社会・植民地・グローバリゼーション

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ちくま新書
ヨーロッパ 繁栄の19世紀史―消費社会・植民地・グローバリゼーション

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480071484
  • NDC分類 230.6
  • Cコード C0222

出版社内容情報

奴隷制、産業革命、蒸気船や電信の発達……第一次世界大戦前、イギリスを中心に栄華を極めたヨーロッパ。そのメカニズムに迫る。

玉木 俊明[タマキ トシアキ]
著・文・その他

内容説明

第一次世界大戦前、イギリスを中心にヨーロッパは空前の繁栄を誇っていた。蒸気船が大洋を駆け巡り人や物資を運び、電信が普及、グローバリゼーションが急速に進展し、富がヨーロッパに集中したのである。また、この時期に人々の生活水準が上昇、市民社会が形成され、余暇も誕生した。しかし、そのような繁栄の裏には、搾取され続けた植民地と、奴隷にされた人々の犠牲があった。本書は、そのようなヨーロッパの光と闇の両面を描き出す。

目次

序章 ベルエポックの光と闇
第1章 一体化する世界
第2章 工業化と世界経済
第3章 労働する人々
第4章 余暇の誕生
第5章 世界支配のあり方
終章 長き歴史のなかで

著者等紹介

玉木俊明[タマキトシアキ]
1964年、大阪市生まれ。同志社大学大学院文学研究科(文化史学専攻)博士後期課程単位取得退学。京都産業大学経済学部教授。専門は近代ヨーロッパ経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

37
近世史の専門家が19世紀ヨーロッパ、とりわけその繁栄の中核であったイギリスの歴史を論じる。19世紀イギリスは海運・通信(電信)・金融・保険を握っていたことによりヘゲモニーを握ったとし、工業については後半ドイツやアメリカにキャッチアップされていったため、必ずしも繁栄の理由ではないとする。また、砂糖などの消費が現金に必要性をもたらし、賃労働が拡大したというあたりは、川北稔に通じる。ただ、これらのことを実証しているわけではなく、推論なので、もう少し実証的な研究を見る必要がありそう。粗さはあるが刺激的だった。2019/09/18

coolflat

18
18世紀後半、イギリスは世界に先駆けて産業革命を果たした。私たちはどこか頭の中で、イギリスは世界でいち早く産業革命を成し遂げたのだから、その時(18世紀後半)にヘゲモニー(覇権)国家になったのだとイメージしている。産業革命=ヘゲモニー国家という図式である。本書はその固定観念を覆す一冊である。イギリスがヘゲモニー国家となったのは、ドイツやアメリカをはじめとした欧米諸国が工業化し、イギリスの工業力が相対的に低下した時代、すなわち19世紀後半である。なぜ相対的に工業力の衰えた国がヘゲモニー国家となれたのか?2019/10/13

fseigojp

14
アメリカ、繁栄の20世紀史を期待2018/08/08

かんがく

10
フランス革命とナポレオン戦争を経て、産業革命の下に植民地獲得競争に諸国が繰り出し、自由主義とナショナリズムの高まりの中で国民国家が形成された19世紀ヨーロッパ史。経済を中心に描いているが、難しい学説などを用いてなく、前後関係が理解しやすい。第二次産業革命によるドイツとアメリカの工業化後も、イギリスが海運・電信・保険を抑えることで覇権を握り続けた「手数料資本主義」という話が一番関心した。同作者が近世ヨーロッパを描いた『ヨーロッパ覇権史』も読みたい。2018/07/28

くらーく

5
「手数料資本主義」ね。面白い表現だな。商業のインフラを握っているから出来るのだろうね。今でも保険と金融は強いイメージはあるなあ。 本書では、消費社会にも触れていて、何となくだけど、三面等価の原則が他の工業国(仏独露)と違うのかな、と思いつつ読んでいた。分配と消費との好循環。しかも、生産に関しては植民地から吸い上げ、国民に分配し、植民地での消費。良い時代だなあ。通貨も強そうだし。これって、今でも同じだろうな、きっと。2024/04/06

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