出版社内容情報
上手でなくても「いい字」を書くことは誰にでもできる。ひらがな、漢字の歴史と書き方の基本を知り、極意を学ぶ。著者のお手本満載。
内容説明
たとえ上手でなくても、その人らしい「いい字」を書くことは誰にでもできる。今では、少なくなったとはいえ、葉書や、年賀状、メモなど、まだまだ文字を書く機会はある。この本では、書道家である著者のリードのもとに、ひらがな、漢字を書く基本、それから、自分らしく書く楽しみ、伝える楽しみを学んでいきたい。「自分らしい、いい字を書く」そのための極意を、シンプルな言葉で伝える。お手本を見ながらドリルをすることで、すぐに体感できる。
目次
はじめに ほとんどの日本人は字にコンプレックスがある
序章 心のノイズを取り除く
第1章 「いい字」とは何だろう
第2章 ひらがなを書く基本
第3章 漢字を書く基本
第4章 いい字を書くために
終章 書への招待
おわりに 書をとりまく環境は変わったか?
著者等紹介
武田双雲[タケダソウウン]
1975年熊本県生まれ。東京理科大学卒業後、NTTに就職。約3年後に書道家として独立。NHK大河ドラマ「天地人」や世界遺産「平泉」、世界一の「スーパーコンピュータ京」など数々の題字を手掛ける。独自の世界観を持ち、全国で個展や講演活動を行っている。メディア出演も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
28
これからの時代、手書き文字の可能性がいよいよ広がってくる気がします。2022/06/08
AKIKO-WILL
28
図書館:字が綺麗に書きたいと思っていたらたまたまこの本がヒットしました。字を綺麗に書くノウハウよりも有名人の字が観れたのが興味深い。太宰治や芥川龍之介、夏目漱石など太宰治の字が…情緒不安定で自害しそうだと分かる。筆跡鑑定もなるほど。木嶋佳苗の字が独特…殺人犯の字はかなり字と字がかなり近い…ぶつかり合っているのも人とのトラブルになりそうだと分かる。好きな字をマネするのが一番の近道らしいです。空海の字も良いな。たくさんの素敵な字を見て、真似ていくのが良い。あとは丁寧に心を落ちつかせて書くのが良い。練習あるのみ2019/11/01
assam2005
27
「字にいい、悪いはない。」とおっしゃる双雲さん。「一人一人の字が違うのは顔が違うのと同じ。」とも。さすが超前向きな双雲さんらしいお言葉。ただ、書くときの気持ちの状態で雑になることがあるので、書くときは落ち着いた気持ちのいい状態の時に書いた方がいいらしい。また、字には性格が表れるとのことで、筆跡鑑定の一部を紹介。…あ、当たってるかも!自分の理想の字を見つけて、「一」のような簡単なものからひたすら書く。自分の思い描く形通りに手が動けば理想の字は書けるはず。私に足りないのは、理想の形か、練習か、落ち着きか。2018/02/23
Sachi
9
双雲さんは本当に字が好きなんだなぁと伝わってきます。著名人の書の写真も良かった。字を書くことで心を整える書道。毎日の生活の中で心を整える時間を持てるためにできることが一つあると人生が豊かになる気がする。2020/05/22
Gamemaker_K
8
たまに手書きの文字をみると非常に新鮮なのだが、手書きだとなんていうか、透けて見えるものも多いなと感じる。で、その感じた内容は、その時の自分の状況によってバイアスがかかっているんだなということも(後から思えば)分かる。…ということを考えながら一気読み。2020/12/17