出版社内容情報
独自の国家観を持つ日本の兵学思想はどのように生まれ、発展し、明治維新の原動力を担ったのか。その本質と現代的意義を問いなおす。
内容説明
江戸初期に学問として体系化され、甲州流・山鹿流といった兵法として花開いた兵学。自己を律することを求めるだけでなく、独自の国家観を中心に、修己・治人・治国・平天下へと繋げていくものとして豊かな内容をもったその体系は、やがて明治維新の原動力となった。それが西洋兵学の流入によって変容し、二十世紀の戦争の時代にその精神性の強調によって誤解されるに至ったのはなぜか。現代兵学の観点から批判的考察を交え、思想としての日本兵学の特質を総合的に論じる。
目次
第1章 日本兵学とは何か―その独自性と重要性(中国兵法と『孫子』;日本独自の兵学を生んだ江戸時代 ほか)
第2章 日本兵学の芽生え(古代の兵法;中世・戦国の兵法)
第3章 江戸時代の兵学思想(甲州流兵学―最も普及した兵法;北条流兵学―和魂洋才の兵法 ほか)
第4章 維新以後の日本兵学(日本兵学から西洋兵学の時代へ;日露戦争と日本兵学 ほか)
終章 現代に活きる日本兵学思想(自衛隊と日本兵学;国の独立と平和を守る人々のために)
著者等紹介
拳骨拓史[ゲンコツタクフミ]
1976年生まれ。評論家。名越二荒之助(元高千穂商科大学教授)、杉之尾宜生(元防衛大学教授)に師事し、漢学、東洋思想、東洋史の研究を展開している。中央乃木会理事、加藤友三郎元帥研究会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
無重力蜜柑
パット長月
きさらぎ
amabiko
namith