ちくま新書<br> 世界に広がる日本の職人―アジアでうけるサービス

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ちくま新書
世界に広がる日本の職人―アジアでうけるサービス

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480069832
  • NDC分類 673
  • Cコード C0263

出版社内容情報

日本発の技術とサービスが大好評な訳は? 香港の寿司店、バンコクの美容室、台北の語学学校等。海外移住者達が働く現場から、その要因を多面的に徹底解明!

内容説明

流行に敏感な中間層が急速に形成されつつあるアジアのグローバル都市。日本で技術を身につけ腕を磨いた人々が、そうした都市をめざし移住を始めている。彼らが提供する高度な技術とサービスは、現地の消費欲求に応え、徐々に都市のライフスタイルを変化させている。彼らはなぜ移住を決意したのか?どのような日本のサービスがアジアでうけるのか?彼らを鍛えた日本の仕事現場こそが、グローバルな価値を生み出しているのではないか?香港の寿司店、バンコクの美容室、シンガポールのバー、台北の日本語学校など、日本人海外移住者が働く現場を分析し、日本の仕事が創る価値を見つめ直す。

目次

第1章 アジア×日本人―拡散する日本人と浸透するサービス
第2章 香港×寿司職人―グローバル寿司が胃袋を席巻
第3章 バンコク×美容師―心を癒す感情労働とおもてなし
第4章 シンガポール×バーテンダー―酒と文化のミクソロジスト
第5章 台北×日本語教師―英語万能時代における日本語の可能性
第6章 仕事×職人―日々の繰り返しが伝統に繋がる瞬間

著者等紹介

青山玲二郎[アオヤマレイジロウ]
1976年東京生まれ。文学博士(北京大学)、香港理工大学助理教授(研究)。専門、文化人類学。清華大学、復旦大学、香港城市大学専上学院で専任講師を経て現職。2002年から香港、上海、広州など各都市の日本人コミュニティに関わり、移住者のアイデンティティの変化やトランスナショナリズムについて研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おいしゃん

31
日本で熟練の域に達しても、職人の高齢化により、なかなか活躍できず、海外へ活路を見出した職人たちのルポ。興味深い。2019/10/02

Nobu A

9
青山玲二郎著書初読。17年刊行。海外、特にアジア都市に移住する日本人達。香港の寿司職人、バンコクの美容師、シンガポールのバーテンダー、台北の日本語教師に焦点を当てインタビューを通して彼らがどんな思いで仕事を従事しているのかを浮き彫りに。文脈に沿って巧みに歴史を遡り、国際比較データ等を用いての明晰な分析と考察。実際は多種多様な仕事に携わる日本人が存在するのだろうが、構成を意識した焦点化で読み易くしている。あとがきのグローバル人材の再定義の提唱が秀逸。海外で活躍する職人気質の日本人をより深く知ることが出来た。2023/01/30

Humbaba

5
技術を身につけることは大切である。ただし、そこばかりに着目して心を磨くことを怠ってしまうと、独立した後で何が理由でうまくいかないのかを見つけるのに苦労する。それがわかっているからこそ育てるときに説明しようとするが、説明したとしてもそのときに判ってもらえるとは限らないのが難しいところである。2018/02/23

Kota

2
最後の方に著者が指摘している、グローバル人材の二つの意味だけでも一読の価値がありります。本書に登場する日本の職人たちが提供している価値は、間違いなくグローバルに通用するポテンシャルをもっているし、それを実証しはじめている。2017/10/06

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