出版社内容情報
地方では今、ニッチな分野で世界のトップに立つ「GNT」企業が登場しつつある。その実態を紹介し、国や自治体の支援方法を探る。日本を救うヒントが、ここに!
内容説明
日本各地で今、「小さな世界企業」が宝石のきらめきを放っている。ニッチな分野で世界のトップに立つ「グローバル・ニッチトップ(GNT)」企業である。GNT企業を全国に訪ね、調査してきた著者が、地域に存在するすぐれた中小企業の実態を紹介すると共に、後に続く企業を国や自治体が政策的に支援する方法を、様々に考察する。真の地域の内発的発展を促すためには、安易に補助金を配るだけでは十分でない。ドイツなどの成功例に学び、地域における知恵を育むための地域経済活性化策を提唱する。
目次
第1章 グローバル・ニッチトップ(GNT)企業とは何か?(ジェイン・ジェイコブズの予言;成熟した市場経済で本領を発揮するGNT企業;中小企業とは?―ものづくりとは?)
第2章 GNT企業―なぜこんなにすばらしい企業が存在するのか?(GNT企業の強さの秘密;さいたま市の驚異企業;社会を映し出すレンズのようなGNT企業;GNT企業を目指せ)
第3章 日本の長期停滞を打開する糸口(日本の大企業、日本経済の苦境をどう考えるか?;世界で元気な企業のキーワード―ニッチ、ファミリー、スピンオフ;四大財閥の危機を救った戦前の持株会社システム;イノベーションに不可欠な並列実験と小さい組織単位の重要性;ITが引き出す小さい組織の無尽蔵の可能性)
第4章 企業を元気にする正しい成長戦略(企業の競争優位を左右する社会的共通資本;ドイツの長期戦略―官民がタッグを組んで需要を生み育てる;世界需要を取り込んだ創発的オープンネットワークの構築)
第5章 地域経済活性化とGNT企業(クラスターからネットワークへ;地域の力を引き出す企業とその活用;人材とその活用で地域の伸びしろが決まる;企業と地域の良い利己主義、悪い利己主義)
著者等紹介
細谷祐二[ホソヤユウジ]
1957年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。米国イェール大学大学院国際開発経済プログラム修了(MA)。1981年通商産業省入省、2008年から経済産業省地域政策研究官(現職)。非常勤として、(独)経済産業研究所コンサルティングフェロー、学習院大学・日本大学・東京大学各経済学部講師を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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